ほりかなさん
投稿日時: 2020/01/12 22:30
初めて相談させていただきます。
夏に体重がどんどん増え、舌に歯型がつく・足が浮腫む・疲れやすい・色白・便がスッキリでず、泥状・体が重だるい・頭痛がある・感情の起伏が激しい・入眠に時間がかかる等で悩んでおり、ネットで自分なりに調べたところ、水毒なのかな?と思い、五苓散や防已黄耆湯等の漢方を飲んいました。今はルビーナめぐりという市販の漢方薬を飲んでおります。なんとなく改善されていたように思いますが、年末から上記の症状が出てきたような感じがします。今は特に便秘が気になります。
身長162cm59キロ、下半身が特にどっしりしている、喫煙、子供が3人、フルタイム勤務してます。日々に疲れているのかなと思います。水のめぐりを良くして、元気に笑顔で過ごしたいです。私に合う漢方はありますか?
ほりかなさん、はじめまして。
症状から推察するに、水の滞りがある可能性は大きいと感じます。ただし水の滞りの改善は、①一時的な水分代謝異常によるものか、②体内の水はけの悪さによるものかで変わってきます。また、②体内の水はけの悪さも、水が気血の巡りを妨げる場合と、気血の淀みが水を滞らせる場合の2つのケースが存在します。
もう少しわかりやすく言うと、水の巡りだけを見て、停滞しているといってもそのバックグラウンド(≒気血水のバランス)の様相によって、治療法は細分化されます。ほりかなさんの場合、「年末から症状に出てきた」や「今は特に便秘が気になる」という点では、内臓の冷えによる影響のあるのでは?と感じます。漢方では、冷えて下痢に陥る場合もあれば、便秘気味になる場合もあります。また、水の滞りがある=体内に余分な水がある=便が水っぽくなるとも、必ずしも言えません。分消湯や九味檳榔湯のように、水滞があっても便秘がちになる病態は存在します。(これらの処方が、ほりかなさんに合うかどうかは、判断に迷うところです)
「火の無いところに煙は立たない」ではありませんが、水の滞りもそれを招く「濁水」の無いところには起こりません。けれど、水の滞りを改善する事と、水の巡りを良くして「濁水」を解消したり、その発生を防ぐ事には、本質的な違いがあります。うまく言えませんが、前者は「物質」を伴う滞り=物質的な滞り、対して後者は機能的な滞りです。ほりかなさんの「疲れやすい」「感情の起伏が激しい」「入眠に時間がかかる」というのは、どちらかといえば、機能的な滞りに該当すると思います。
以上をふまえると、ほりかなさんに合う漢方薬としては、当帰芍薬散(ルビーナは当帰芍薬散加人参)をベースに、気・血・水のいずれかの巡りを促進する生薬・処方を追加した処方が適すると感じます。いずれの巡りを整えるべきか?については、より詳細な相談が必要となりますが「便秘」から考えるなら、個人的には「気」や「陽気」の類では?と感じます。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/01/14 14:11