相沢大吉さん
投稿日時: 2020/01/21 20:49
乾燥アトピーで苦しんでいます。
冬になると、乾燥がつらく、痒みが生じて、首、顎、背中が特にひどいです。
背中は少し浸出液が出てます。
16年ほど前に脱ステして、夏は軽快でゴルフ三昧ですが、
冬になると、乾燥からきつくなります。
二年前、ツムラ57番温清飲に出会って、少し辛さが和らぎました。
とはいえ、まだまだです。
温清飲と当帰飲子の併用は、どうなのでしょうか?
どちらも、乾燥肌に効くようなことが言われていますが。
温清飲は、黄連解毒湯と四物湯を合わせたものと聞きます。
四物湯の部分が、当帰飲子と同一とのことで、
これが副作用を助長することになりますか?
とにかく、乾燥肌をどうにかしたいのです。
いまは、温清飲と六味丸を併用して飲んでいますが、
六味丸が効いているのを実感できず、他に変更したいのです。
相沢大吉さん、はじめまして。
ご指摘の通り温清飲と当帰飲子は、共に四物湯がベースになった処方です。その為、四物湯の副作用が懸念される場合、店頭では当帰飲子に黄連解毒散を加えるいう形で、四物湯による影響を回避します。ちなみに、四物湯や六味丸に含まれる「地黄」には、血中の水分量を増やす作用があると言われます。年齢と共に、あるいは慢性的な皮膚疾患と共に「肌が枯れていく」の一因には、血中の水分量の枯渇もある訳ですから、それに対して「地黄」の働きが一役買っているとも言えます。
さて、相沢大吉さんの場合ですが、「乾燥が冬になるときつくなる」というのは、皮膚の潤いが少ないことによる影響もあるでしょうが、その一方で、冬の寒さと乾燥に晒されることによる影響もあるのでは?と感じます。簡単に言うと、皮膚の潤いが少ないことによる影響は、季節に関係なく一年中あります。四物湯の証である「血虚」や、六味丸の証である「腎陰虚」は本来、季節に関わりのない内因的(≒体質的)な要素を指します。それに対して、寒冷や乾燥で皮膚症状が現れるという場合、その始まりには必ず、外因的な要素が関わっています。いわば、外的な要因が症状を呼び込み、内的な要因が症状を増幅させるという流れです。ちなみに「当帰飲子」には、四物湯と共に「ケイガイ」や「ボウフウ」が配合され、これが外的な要因による影響をコントロールしてくれます。これらを配合した方剤には当帰飲子の他に、「十味敗毒湯」や「荊芥連翹湯(温清飲の変方)」などがあります。
相沢大吉さんの場合、当帰飲子や温清飲を主体に内因・外因のいずれに重きを置くかで、処方の組み合わせが変わってくると思います。個人的には、温清飲+六味丸はより内因向け、温清飲+当帰飲子はほんの少しだけ外因向けという印象です。より外因向けな処方にしていくのであれば、前述したような方剤も候補に挙がるでしょう。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/01/22 13:25
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