kunpeさん
投稿日時: 2020/02/03 00:39
めまい(気象病)で、約3年ツムラの37番と116番を服用しています。
3年前と比べれば、めまいはだいぶ良くなってきている感じはするのですが、最近また調子が悪いです。
ネットなどで気象病のことを調べると、五苓散という漢方薬が気象病に効果があるようなことが書いてあったのですが、今、私が服用している37番、116番と五苓散とでは効能、効果はどのように違うのでしょうか?
ちなみに私は痩せ型、虚弱体質、胃腸が弱い、片頭痛、以前ツムラ68番を服用して顔が浮腫んだことがあります。
kunpeさん、こんにちは。
五苓散と37番(半夏白朮天麻湯)や116番(茯苓飲合半夏厚朴湯)の違いを一言で説明すれば「漢方的な病証の違い:五苓散を用いる病証と37番や116番を用いる病証が異なる」に帰結しますが、おそらくそういう回答を期待されてはいないでしょう。その為、漢方薬に含まれる生薬で説明しますと、37番や116番と比較して五苓散は配合生薬の数が少ないという特徴を持っています。漢方薬の性質として、配合生薬が少ないほどシャープな効果が期待できます。ただし、このシャープさは、特定の用途に対してのみ発揮されます(五苓散で言えば、突発的な水毒を去るという用途)。それに対して、配合生薬が多い漢方薬は多方面に効果を発揮するので、シャープさは二の次(場合によっては穏やか)です。
では、シャープに効く五苓散の方が良いか?と言えば、この処方には「長期服用しても体質改善は期待薄」という側面があります。かぜで考えて頂くとわかりやすいのですが、①:今まさに引いているかぜ症状を改善する処方と②:かぜを引きやすい体質・状態を改善する処方は違います。五苓散は完全に①に該当する処方であり、37番や116番は②に該当する処方です。尤も現実は、②の処方が①を兼ねる場合があります(その逆に、①の処方が②を兼ねる場合はありません)。
配合生薬を詳しく見ると、五苓散に含まれる白朮や茯苓、沢瀉は37番や116番にも配合されています。その為、37番や116番に含まれるそれら生薬の働きを追求していけば、五苓散にたどり着くといった解釈もできるでしょう。個人的には、37番や116番を服用していても突発的に症状が出現する時には之に適宜、五苓散や沢瀉湯を加えて効能を増幅させるのも効果的だと思います。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/02/03 11:51
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