ささこさん
投稿日時: 2020/02/26 15:49
40代を過ぎても虫歯が減らずに悩んでいます。定期的に歯医者に通っているのですがその度に虫歯を指摘されます。自覚症状はないのですが、歯医者からはドライマウスと言われました。目や鼻、肌の乾燥の自覚はあり、時々膿栓も出ます。シェーグレンでの検査では問題ありませんでした。
小児喘息から始まり、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎があり、現在は喘息と皮膚炎は治りました。
幼少期から口呼吸をしていて最近になって鼻呼吸を意識していますが舌のフチはぎざぎざな時が多く、舌苔も多いです。冷え性、子宮筋腫、胃腸も弱く、尿潜血もあります。また血液検査で普段より量の多い採血だと途中で血が出なくなってしまいます。このような症状の場合は、どのような漢方が合っているのか、教えていただけますでしょうか。どうかよろしくお願い致します。
ささこさん、こんにちは。
磨き残しを別にすると、「虫歯になりやすい」という話はやはり、「口腔環境」が関係していると思います。歯科医の先生が指摘されたドライマウスのように、歯周病菌の増殖を防ぐ唾液が減少すれば虫歯菌は繁殖しやすくなります(この場合には、口臭を伴う場合もあります)し、また歯肉炎や歯槽膿漏を通じて、歯茎に炎症が発生しやすいことも歯周病菌の温床となります。
漢方では「口」を消化器官の入り口として考え、口に現れる症状は消化器系の異常を反映したものと考えます。ささこさんの場合、訴えにあった「舌のフチはギザギザな時が多い」や「舌苔が多い」は、消化器系の水はけの悪さ(痰飲病)を現す特徴です。現実の世界でも、水はけの悪さ(さらに言えば蒸し暑さ)は細菌繁殖を助長します。消化器系の水はけが悪い状態が続くと、それがさかのぼって口腔内にも影響を及ぼし、虫歯菌が増えやすい状況を作ってしまいます。早い話、肌や口腔内が悪い意味で「ジメジメ」していると、悪い菌が増えやすくなるという訳です。実際の漢方薬も、そうした点から選択の幅を絞っていけば良いのでは?と思います。
尤も、当面の「虫歯のなりやすさ」を改善したいことであれば、抗菌・抗ウィルスの働きがある板藍根(ばんらんこん)や藿香(かっこう)を配した漢方薬、あるいは熊笹エキスなどが向いているのかもしれません。個人的には、そうしたものをうまく活用しつつ、根本的な体質改善を合わせていくのが良いと思います。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/03/02 11:36