はるなさん
投稿日時: 2020/03/09 01:36
最近、眠れなくて困っていまして、たまたま薬局にいって、薬剤師さんに見てもらったら、血虚、お血、の症状とあと、考えすぎてしまう状況だと教えてもらいました。詳しくは聞けなかったのですが、栄養が足りてなく、体力不足なことがよくないとわかりました。漢方は高額で、購入できなかったのですが、どのようなことに気をつけて、生活すればよいでしょうか?また、安めでおすすめの漢方があれば、教えてもらえたなら、うれしいです。
はるなさん、こんにちは。
「眠れなくてお困り」とのことですが、血虚の人の眠りは「寝つきの悪さ」と共に、「浅い眠り」に留まり、「熟眠できない」といった傾向が強くなります。はるなさんの不眠症にそういう症状があれば、やはり「血虚」のお手当てをしてい
くことが大切になると思います。
漢方では、昼の活動は陽の気が、夜の活動(=睡眠)は陰の気が各々を支えると考えます。睡眠にトラブルを抱える人は、何らかの形でこの「陰の気」が損なわれています。ある人は入眠時に陰の気が伸びず、またある人は睡眠と共に陰の気が膨らまず、またまたある人は睡眠の最中で陰の気が途切れたりする・・・。「どのようなことに気をつけて生活すれば良い?」というご質問ですが、睡眠に関して言うと、「陰の気を養いましょう」の一言に尽きます。
陰の気を養うポイントはいくつかありますが、一つは陰の気と対になる「陽の気を高めること」、即ち日中には活動的な生活を過ごしましょうということ。食事に関することも当然、日中の活動に含まれますし、軽い運動を行うことやストレス発散なども皆、日中の活動に含まれます。
また一つは、陽の気と陰の気の入れ替わりを円滑にすること。早い話、昼には昼らしい生活を、夜には夜らしい生活を過ごしましょうということ。西洋医学的に言うと、自律神経系の交替(=交感神経と副交換神経の交替)を助けてやれば良い訳です。
漢方でいう「血虚」という状態には「精神面の栄養不足」とも言うべき、気持ちの昂ぶり、落ち着きの無さや苛立ちといった一面があります。また「血」は日中は全身を巡り消費され、夜中には肝臓に納まり滋養されるというサイクルを取ります。睡眠にトラブルを長く抱えると、夜中に血が養われずに気血が疲弊してしまい、それがさらに睡眠を損うという悪循環に陥るようになります。
はるなさんの場合、「血虚」がどの程度のものかで判断が分かれてくると思います。睡眠の質を整えるという点では、「血虚」のお手当て以外にも、肝臓の働きを助けるアミノ酸系の栄養剤も有効ですし、それに肝気を整える漢方薬(抑肝散や逍遥散など)を合わせるのも効果的だと思います。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/03/09 21:25
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