czsanさん
投稿日時: 2020/04/12 14:12
こんにちは。いつもお世話になります。今回の相談なのですが、不安症、パニック、動悸、胃痛についてです。
コロナ感染のニュースを見る回数が増えるにつれ、不安や恐怖心が増し、パニックになり、動悸がして息苦しくなります。そして、時には胃痛、吐き気がするときもあります。
年齢的にも更年期なのですが、こんな症状に合う漢方薬を教えてほしく相談しました。体質はかなりの便秘と冷え症です。
よろしくお願いします。
czanさん、こんにちは。
漢方的に見ると、不安やパニックは体内に生じた「水滞」や「痰湿」が災いするケースが多いです。よく「病は気から」と言いますが、不安神経症の場合、気の不調から始まる病が果たして水の不調に及びます。その逆も然りで、水の不調が気の失調を煽ることもあります。不安神経症に絡めると。水の不調とは早い話、精神面の水はけの悪さを現しています。
精神的に虚弱な人を指して、「気が弱い」と称しますが、その実は気が不足している訳でなく、気が不安定で影響されやすい様を言い表します。その逆に、気が強い人の事を「あいつは腹(もしくは胆)が据わっている」と例えるように、気の安定とお腹や胆には深い関係があります。俗に恐怖することを「胆が冷える」とも言いますし・・・。
「胆が冷える」に対して用いる漢方薬としては、温胆湯が有名です。その名の通り、胆を温める(=強める)漢方薬です。ただし、温胆湯が合う人はもとから気が弱く、その気の弱さがお腹や胆にも現れています。わかりやすく言うと、常日頃から、胆が冷えているような人です。
czanさんの場合、不安感や恐怖心が増したのがここ最近で、突然の事かと思います。そのように、強いストレスや緊張、恐怖心を伴って起きる不安神経症には、竜骨・牡蛎を用いた漢方薬(例えば桂枝加竜骨牡蛎湯とか)が合うと思います。それをベースにしつつつ、動悸を起こす心の臓を回復する「茯苓」を合わせていくのも、効果的かもしれません。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/04/14 12:06