はちゃんさん
投稿日時: 2020/04/19 12:12
三七人参は止血の効果があると聞いていますが、逆に瘀血等を出血として出す効果もあるのでしょうか?
はちゃんさん、こんにちは。
三七人参の効能は「止血」と「活血」にあります。対して、血瘀に有効なのは「駆瘀血」です。一概には言えませんが、瘀血は老廃物に近い存在なので「血流から外れたもの」というニュアンスが近いです。対して出血は、血流中にあるものか漏れ出る現象です。瘀血を出血して出すには、①血流から外れた瘀血を血流に戻す②その血流を出血させるという組み合わせが必要ですが、血流に戻した瘀血はもはや瘀血でと呼びませんから、出血させることは効果的でないと感じます。
三七人参が持つ「活血」は直接に瘀血を改善する効果は薄いですが、一緒に用いる駆瘀血の生薬を助ける働きは期待できます(血流を整えることで瘀血を戻りやすくする感覚)。また三七人参の活血は肝と心に働く為、生活習慣病の原因とも言われる循環器系の血瘀予防にも一役買ってくれます。
個人的に、間接的な出血として「お通じ」に頼るというのがありますから「瘀血等を出血として出す」とは即ち、通じを良好にする駆瘀血剤の延長線上にあると思います(実際、打撲による急性の瘀血は、治打撲一方で下しながら治すという方法もありますから)。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/04/21 14:15