こにちゃんさん
投稿日時: 2020/05/06 18:07
私は、今年受験生で2月に大学受験を終えました。受験生のころ、ストレスがひどく、吐き気や食欲不振、喉の詰まり、げっぷなど機能性ディスペプシアのような症状があり病院で抗不安薬を出してもらって飲み始めたらとても効きました。今は受験も終わり、特に大きなストレスはなく生活しているのですが、ゲップの症状が治ったり出てきたりしています。吐き気などはありません。食欲もあります。体力、体型は中程度です。昔から唾を良く飲み込んでしまう癖があるので呑気症かなと思うのですが、ゲップに効く漢方薬はありますでしょうか。
こにちゃんさん、こんにちは。
大学受験、お疲れ様でした。新学期を迎えて気分が高揚する時期に、今のコロナ騒動は残念ですね。心中お察し致します。
こにちゃんさんの現在の症状ですが、ストレス障害の一種、漢方的には気滞と呼ばれる病態の影響ではないか?と感じます。早い話、ストレスによる直接的な弊害は脱しだが、その影響によって乱れた状態(特にお腹の状態)を引きずり続けている状態です。
漢方ではストレス障害を、気の滞りやそれが拗れて発生する熱(気が熱を帯びたもの)と見立てますが、気は滞りを繰り返すどに、淀みやすくなるという一面を持ちます。淀めばそれだけさらに滞りやすくなり、一種の悪循環にも陥っていく訳です。実際は、一連の現象は慢性化するほどに不可逆的(≒一方通行)な傾向が強くなり、気の滞りを改善しても、気の淀みはそのまま残り続けるといったケースが多くなります。そういった場合には、淀んだ気を元通りにする、そういう意味での「気の回復」が必要になります。
こにちゃんさんの場合、選択肢は一つに絞ることはなかなか難しいですが、受験でストレスの影響が強かった後の症状という面では、とりあえず「枳実」を配した漢方薬を試されては?と感じます。枳実は「気実」とも言われ、気の充満(≒実)による諸症状を改善する働きがあります。枳実を配した漢方薬には四逆散や茯苓飲、温胆湯などがあります。
もっとも、枳実は気の淀みを回復する訳ではなく、あくまて気の滞りを改善する生薬ですから、症状が続くようであればやはり、気の淀みを回復する漢方薬、例えば香砂六君子湯や人参湯が向いていると思います。なお、消化器系に用いる漢方薬は、症状の特徴と共に、お腹の感触(腹診)や舌の観察(舌診)も決め手となりますから、その辺りも含めて、専門の相談薬局で応対・電話相談されることをお勧めします。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/05/08 11:54