ましこさん
投稿日時: 2020/05/11 05:56
こんにちは。完璧主義でいつも気を張っている性格です。精神的ストレスからくる様々な症状で困っています。イライラというよりはクヨクヨ派です。
昔から生理不順でピルを服用中。冷え性が激しく、頭からの多汗、疲労感、頭痛、めまい、最近は喘息、心臓のドキドキ、パニック症状、全身の痛やみ(関節、筋肉)…とどんどん症状が増えています。熱は出にくいです(熱い感覚はあっても体温計の温度が低い)。ピロリ除去を行ってからは比較的胃は健康です。
4月頭にどっと体調を崩したので、セルフの十全大補湯の煎じ薬を2.3週間服用し、少しは回復しました。自粛生活で気が滅入っているので、最近は加味帰脾湯を試し始めました。
元気で強い体になりたいです。私に合う方法を是非教えて頂きたいです。
ましこさん、こんにちは。
一連の症状から察するに、今の状態は「心虚」や「不寧(寧:安らかな状態)」に相当する状態と思います。漢方でいう心は、血液循環と共に「精神活動」を支える働きを持ちます。心虚というのは、この心が閉じて、気が塞いだ状態のことです。また、肺が「呼吸」を通じて気を巡らせるのと同じく、心は「鼓動」を通じて気を巡らせます。動悸を覚えるという事は、心臓が巡らす気が乱れているサインとも言えますね。そうして乱れた気は収まりが悪くなり、上昇を続けます(=降りなくなる)。ましこさんの場合は、頭痛やめまい、頭の多汗など症状が頭部に集中しているのも、その影響では?と推察します。
ましこさんの場合、完璧主義で常に気を張っている性格もまた、自らで気を煽り、収まりを悪くすることに味方しています。ただしご自分でも「クヨクヨ派」と自覚されている通り、気が張るといってもそこまでたくさんの気を費やせる体質ではないように感じます(そもそも「気が張れる」という事は、それに見合うだけの気を持つことで、始めて可能となる訳ですから・・・)。逆に言えば、「クヨクヨ派+気が張る」という状態は、ストレスの影響で気を張るほどに、気を費やして消耗・不足を招く側面を持ちます。この消耗・不足に対して、十全大補湯は有効だったのではないでしょうか?一方で、帰脾湯は「心血を注ぎ過ぎた状態」に用いる漢方薬というニュアンスが強いので、心労や寝不足、それに類する状態であれば有効と思います。
ましこさんの今の状態に合う漢方薬としては、「気の上昇を下げる」という観点から、理気薬(柴胡や香附子)や開竅薬(牛黄や麝香)を用いた漢方薬が合うのでは?と感じます。開竅薬などは、心を開く(≒晴らす)薬というニュアンスもあり、昨今の気が滅入る状態には適していると感じます。
漢方薬の選択は、症状と共にお体の状態(例えば、気が張っているとして、それは体にどういった兆候で現れているのか?)でも判断されます。「元気で強い体になる」為の道筋とつける面でも有効だと思いますので、ぜひ専門の相談薬局でご相談下さい。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/05/12 10:52