ふじみーさん
投稿日時: 2020/05/29 19:20
動悸から始まった自律神経の乱れが4カ月ほどつづいており、症状もいろいろでたりなくなったりと苦しんでおります。
今は
1、不眠
2、常に体がこわばっている感じで軽い運動、動きで痛みやすく、針で刺されるようなチクチクした痛みが手足のランダム、体の中心(胸、胃、腸あたり)で一日の中で空腹時や食後2時間くらいにおきる
3.時折目が疲れやすくパソコン、スマホをしていると不定愁訴的な不調がでるときがあります。
4.一日の中で血の巡りが変わる感じが体感であります。特に夕方。
5.胃、胸の張りや、頭(顔)に何か流れるモワモワした感覚があったりします。
漢方相談はしており、気滞原因ということで薬を2カ月服用していますがなかなか改善がみられません。
自分でいろいろ調べた限りでも症状から肝の働きの問題と思っていますが、ただ、肝血虚もあるのではないか、と不安になっています。
血虚は女性に多いと聞きますが、4カ月の間、不調を繰り返してきたため男性でも陥ることがあるでしょうか?
食事改善、ウォーキングなどは全力でやっています。
症状で一番つらいのは2ですが、類似症状はあるものでしょうか?
ふじみーさん、こんにちは。
お訴えの内容からは、やはり「気滞」による症状という印象が強いように感じます。漢方では、「張り」や「強張り」といった症状は、気が停滞したサインと解釈されますから。ご指摘の通り、症状が側部や脇腹、目の周囲などに集まる場合は、「肝の気」が停滞していると解釈されます。
ただし一方で「動悸から始まった(現在を継続中でしょうか?)」は、気滞に水飲が絡む病態と推察されます。水飲は俗にいう「固唾を飲む」や「溜飲」のような精神状態に及ぶ存在とされています。「病は気から」というけれど、その気を害するのが実は水飲(≒水滞に伴う病理産物)という図式です。
またご指摘のように、肝気の鬱滞が進行すると、「肝血虚」がそれに追随する場合があります。肝血虚は、自律神経系の乱れに伴う内分泌系の失調や心身の疲労感、緊張に伴う筋肉の痙攣・冷感・熱感などに相当する状態です。これからの季節だと、こむら返りにも肝血虚が及びます。ふじみーさんの場合、「手足のチクチクした痛み」は肝血虚を連想させるものがありますね。
漢方の「血虚」は、西洋医学でいう血液不足や貧血ではありませんし、男性(個人的には、性格的にまじめな人が多いと感じます)も陥るケースがあります。ふじみーさんの場合、「不眠」が熟眠障害や寝不足に及んだり、集中力低下や「頭がすっきり晴れない感じ」を覚えるならば、肝血虚の傾向が強いのでは?と感じます。
「肝の気滞」に用いる漢方薬は、柴胡や枳実、芍薬等を配合した「柴胡剤」と呼ばれる方剤が中心になると思います。ただし先にも述べたように、肝気滞に伴う「+α」の要素で、それに応じる柴胡剤も変わります。ふじみーさんの場合、お訴えの内容からは「水飲」もしくは「熱証」(一日の中で血の巡りが変わる感じ)があるのでは?と感じます。また肝の不調は、他の五臓六腑(特に心や脾)に影響を及ぼす性質を持っています(簡単に言えば、肝・胆の気滞は心・小腸の気滞や、脾・胃の気滞に及ぶという流れを辿ります)。
現在服用中の漢方薬ですが、大きく変更した方が有効な場合もあれば、別の生薬・漢方薬を加えて効果的になる場合もあります。個人的には、処方された薬局・先生の狙いがどこにあるのか?(例えば、数ヶ月の服用を通じて、補剤による恩恵を蓄積しているのか?それとも理気剤の効きが不十分なのか?)が重要と感じます。セカンドオピニオン的に、近場にある他の漢方薬局の電話相談を利用してみるのも良いのではないでしょうか?
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/06/01 17:16
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