マッフィさん
投稿日時: 2020/06/03 22:31
私は汗について悩んでいます。一年の中でやはり特に夏がひどいのですが、とにかく顔の汗を大量にかきます。拭いても拭いても次から次へと汗が吹き出し1日に何枚もタオルが必要な状態です。
汗に伴い顔も真っ赤になり、常にお風呂上がりの様な赤い顔になり、周りから大丈夫?と声をかけられるくらいです。冬場でも、顔汗を一時的にかいてしまう時もあります。
市販の冷感グッズなどを駆使していますが効き目もなく…
これはもっと身体の中から対処したり、改善しなければいけないのか??
とにかく何でも試して今の状態を少しでも良くしたいと、強く思っております。
何か有効な漢方やお薬がありましたら、教えていただきたいとおります。よろしくお願い致します。
マッフィさん。ご相談頂きまして、ありがとうございます。
発汗のトラブルは基本、「溢れる」と「漏れる」の2つ(もしくはその複合型)です。マッフィさんの場合、結論を先に言うと、「溢れるタイプ」の多汗症だと思います。
人の体は、脈が速くなったり血流が増えたりすると、汗をかきやすくなります。運動に伴う発汗は、まさしくこの道理です。ただし、汗をかくほどにその部分は、良く言うと「血の巡りが良くなる」。悪く言えば「血液が充満しやすくなる」。汗の源になる血液がたくさんあるものだから、自然と汗の量も増えるという訳です。この状態は「汗をかく」ということを繰り返すほどに進むます。早い話、汗をかくほどに(沢山の血液が集まり)さらに汗をかきやすくなるという流れです。血液が集まって充満すると、次はその血液を抱える血管の方が広げられます。それは腫れ(≒炎症)にも近い状態なので、肌は自然と赤味が強くなります。冷感グッズは、血管の収縮に作用するものですが、「充血ありき」の血管拡張なので、その効果は十分に発揮されません(最悪、ぶり返しに転ぶ場合も想定されます)。
以上をまとめると、汗をかくほどに血液が充満して、血管が広がりやすくなり、それが俗にいう「汗腺や肌が開いた状態」に及んでいます。そういう状態に用いる漢方薬としては、苦味生薬を配した「黄連解毒湯」や消炎系駆瘀血薬を配した「桂枝茯苓丸」、あるいは酸味の五味子を配した「苓桂味甘湯」などが適するのでは?と感じます。実際は、組み合わせて服用した方が効果的な場合もありますので、ぜひお近くの専門薬局にご相談下さい。
回答日時: 2020/06/04 18:02