あやぶんさん
投稿日時: 2020/06/12 14:52
4か月ほど前より突然耳鳴りが始まりました。耳鼻科も何件も受診しましたが、年のわりに高音が聞こえづらいものの、治療はないとのこと、お薬をビタミン剤自律神経の薬、もらいましたが改善はなく、病院でも漢方薬を処方されたことから、漢方専門医で、漢方薬を飲んでいます。がいまだ改善がありません。
耳鳴りが始まった時から、毎日ではなく1日中聞こえるときもあれば、朝は何も聞こえず、午後または夕方から聞こえたり、1日聞こえない時もあります。
どうしたら良いでしょうか?
あやぶんさん。ご相談頂きまして、ありがとうございます。
東洋医学には、耳の機能には「腎」と「肝」が深く関わるという教えがあります。簡単に言うと、腎の気は耳に関わる水分代謝(≒排泄)系、肝の気は同じく血流循環系に相当するものです。年をとって聞こえが悪くなるのは、即ち腎・肝の衰えから耳に関する水分代謝・血流循環が立ち行かなくなるから(≒加齢性・老人性の貧血)。その兆候ともされる耳鳴りは、血や水の巡りが滞ったサインと解釈できます。「滞り」と呼ぶ状態は、単なる「停滞」の場合あれば、滞りによる「余熱」、或いは「老廃物」を伴う場合もあります。
また東洋医学では、耳の聞こえは耳(の穴)から気が発することで機能すると解釈します。即ち、発する気が滞り小さくなれば、耳は聞こえづらくなり、小さくなった気を増幅しようとして、(気が擦れて)耳鳴りを覚えるという流れです。個人的な見解ですが、耳鳴りが「キーン」という高音なものほど、滞りに伴う「擦れ」が多いように感じます。
あやぶんさんの場合、「聞こえづらさ」の特徴から察するに、痰飲(水系老廃物)による症状(痰飲が災いして気が塞がる)では?と推察します。痰飲が一時的な障害なのか、老廃物の蓄積によるのか?またそこに血の巡りの悪さが影響するか否かで、漢方治療は変わってきます。
また耳のトラブルに応用が利く漢方薬として「滋腎通耳湯」があります。これのみを服用して改善が期待できるとは言い切れませんが、ベースの処方として有効だと思います。+αで必要な部分は、専門家に見立ててもらいましょう。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/06/16 12:06