ねこははさん
投稿日時: 2020/06/23 10:19
こんにちは、お世話になります。1ヶ月くらい前から緊張型頭痛、目眩感が続いております。理学療法士さんのリハビリや電機治療をはじまた所です。少し眼振があるとの事ですが、頭痛から目眩感がきているのでは?と思います。病院で五苓散を出してもらっていますが、効き目はあまり感じられずに。自分で色々と調べてはおりますが、漢方薬局などで相談して購入した方が効き目はありますか?
ちなみな、りょうけいじゅつかんとう?は頭痛。めまいに効き目はあるのでしょうか?どうぞよろしくお願い致します。
ねこははさん。ご相談頂きまして、ありがとうございます。
頭痛に関する漢方薬は種類が多いです。中には、医療用にはなく、薬局だけで扱えるものも存在します。それだけに選択方法も複雑ですから、ぜひ専門家に見立ててもらうのが良いでしょう。
中医学には「通ぜざればすなわち痛み、通ずれば則ち痛まず」という教えがあります。この教えは頭痛にも当てはまり、一連の痛みは頭内の(通行障害による)「充満」もしくは「空虚」として解釈されます。頭は「風船」に近いもので、膨らみ過ぎても萎み過ぎても、痛みを覚えてしまうというイメージです。それは痛みの特徴にも反映され、ガンガンと響く「二日酔い」の痛みは「膨張」を、頭を押さえたくなる「カキ氷」の痛みは「空虚」を連想させます。ねこははさんの緊張型頭痛は果たしてどちらでしょうか?
そして、充満・空虚のどちらにせよ、からだの構成要素となる気血水のいずれが充満・空虚なのかで、頭痛の特徴・傾向や、それに応じた漢方薬が変わってきます。緊張型頭痛で多いのは気滞(=気の停滞)による頭痛、特に「緊張」は肝の気に及びやすいので、肝経が通る側頭部に痛みを訴えやすいという一面を持ちます。実際は、気を病んだ影響はそれ以外(=血水)にも及び、病態が複雑化していきます。逆も然りで、血流障害や浮腫の存在が災いして気が変調をきたす場合もあります。そういった点では、血圧や血流状態を把握することも有効だと思います。
五苓散に関してですが、これは「水の滞りがある為に、気血が塞ぐ」という状態の頭痛に用います。気の滞りで上半身の熱さを覚えることが多く、また水滞による充血様の症状が起きるので、頭痛はズキンズキンと拍動するようにも感じます。このタイプの頭痛は二日酔いとか暑気当たりなどに伴うことが多いです。それに対して、苓桂朮甘湯は「水の滞りがある為に、気血が失せる」という状態の頭痛に用います。気血が失せるのでふらつきや立ちくらみを覚えやすくが、その半面で水の滞りによる頭重も覚えます。このタイプの頭痛は、低気圧とか貧血傾向に伴うことが多いです。個人的な見解ですが、低血圧や貧血といった状態が該当しなければ、五苓散が無効な頭痛には苓桂朮甘湯も効果が薄いように感じます。そして、両方とも「水」が絡む頭痛なので、「重苦しさ」とか「むかつき」とか、水の存在を匂わせる症状が伴います。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/06/23 14:24
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