ご相談内容

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shihoさん、こんにちは。

お訴えから察するに、消化器系の「水はけの悪さ」による口臭では？と感じます。「水はけが悪い」というのは、お腹の中にある水が淀んだり、濁っているイメージに近いです。それは、ご指摘の「水分代謝が悪い」という事にも関わっきます。

ただ、一口に「水はけが悪い」と言っても、①水はけそのものが悪いか、②溢れる水で水はけを損うか、③干上がって水で水はけを損うか･･･という具合に分類されます。ちなみに、五苓散は②のタイプです。水はけが悪いというよりも、はけない（≒体に入っていかない）為に、口から入る水が胃に溢れる状態です。五苓散の効能･効果に「のどが渇いて尿量が少ないもので･･･」と記載されるのも、その点を反映しています。漢方薬としての性質から、個人的には体質改善よりも、対処療法向きかな？という感じがします。

shihoさんの場合、舌の状態から察するに③の可能性も低いと思います。となればやはり、①による口臭では？と感じますね。水はけが悪い状態は、①～③のいずれの場合も「淀み･濁り」に相当する病理産物・老廃物を伴いますが、①の場合は特に「痰湿（≒水系老廃物）」の発生に及びます。痰湿は「水はけの悪さ」によって生じる老廃物ですが、それ自体がまた水はけを悪化させます。そうすると、また痰湿が増え、それがさらに水はけを損う･･･という悪循環に入ります。また痰湿は「サラサラ」よりも「ネバネバ」に近いので、居座ったり溜まったりする性質をもちます。五苓散は「ネバネバ」よりも「サラサラ」に向く漢方薬です（からだに停滞したサラサラした水は、小水で出すという治方）。

痰湿が発生する経緯は人それぞれです。脾胃虚弱とか胃熱とか、あるいは食積とか･･･。たくさん食べる人は、消化
が追い着かなかれば、食べたものが老廃物に変わりやすくなる。その逆に、食が細い人は、食べたものが消化がもたつきやすく、これまた老廃物に変わりやすくなる。痰湿は、食生活やそれに連動する脾胃と深く関わってくる話なので、ケース･バイ・ケースの面がありますが、shihoさんの場合は舌の状態から察するに、脾胃の気が停滞しやすいのでは？と感じます。

そういう場合に適する漢方薬としては、香砂六君子湯や加味平胃散、藿香正気散があります。いずれにも「芳香性健胃薬」と呼ばれるカテゴリーの生薬が配合されます。それぞれ素晴らしい処方ですが、ドラッグストアには並んでいないと思いますので、ぜひ近くの専門薬局で相談してみて下さい。

以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。