オデッセイさん
投稿日時: 2020/08/02 22:15
漢方薬は、何種類まで服用出来るのでしょうか?病院から処方されてます。例 抑散肝を昼に1袋と釣藤散を2袋を服用しています。りょうけいじゅつかんとうは服用出来るのでしょうか?自律神経失調症でめまい、のぼせ、イライラで服用しています。
オデッセイさん、こんにちは。
漢方薬の併用に関しては「一概に○種類までOK!」と明言するのは難しいです。ただ症状の背景にある病証が、多様・複雑な場合、それに応じて複数の漢方薬を併用してもらうケースはあります。漢方本来の煎剤では生薬単味の足し・引きで対応するところを、エキス剤では種類を増やす方法でしか対応できません。個人的には、そこがエキス剤の難点というか、処方する先生の腕の見せ所というか。
苓桂朮甘湯と釣藤散は、気の上衝・上逆に用いる点は共通しますが、前者は低血圧、後者は高血圧の傾向が強く、病態としては正反対です。一方の苓桂朮甘湯と抑肝散は、頭の血流不足という点は共通しますが、その経緯や随伴症状が異なり、前者は陽虚、後者は気鬱(による血管収縮)です。
こうして見ていくと抑肝散を服用する方で、加えて血圧が高く頭痛も覚える場合に、釣藤散を足すというのが、わかりやすい流れと思います(あくまで、個人的な見解です)。その流れからに別の漢方薬を足す(たしか、「ふわふわするめまい」でしたでしょうか?)場合は・・・、虚証向けの「苓桂朮甘湯」よりも実証向けの「柴胡竜骨牡蛎湯」の方が、繋がりやすい気がします。その逆に、釣藤散から始めて、抑肝散を足すという流れなら、そこにさらに苓桂朮甘湯を足すというのもアリだとは思いますが・・・。とこのように、それぞれの方剤をバラバラでなく、繋がりを重んじて扱うのが、漢方薬の扱い方だと思いますので、そこを熟慮した上での組み合わせであれば、3種類の併用もありでは?と思います(あくまで、私の個人的な見解です)。オデッセイさんの試されたい気持ちが強ければ、まずは一週間ほどで様子見をしてはいかがでしょうか?
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/08/03 13:32