ミニーさん
投稿日時: 2020/08/03 15:33
子宮筋腫と子宮内膜症があり、常に腹痛があります。冷え性です。
ドラッグストアで購入した桂枝茯苓丸を服用していますが、この症状にはこの漢方で大丈夫でしょうか?
また、この漢方は長年続けて服用してもよいものですか?
ミニーさん、こんにちは。
子宮筋腫や子宮内膜症は病態としては「血瘀」と見立てられるので、桂枝茯苓丸が有効な場合が多いと思います。ただ、桂枝茯苓丸が本当に有効なのは、冷えのぼせの血瘀、あるいは炎症性の瘀血(≒血分老廃物)を伴う場合ですので、お訴えの冷え性から外れるかもしれません。腹痛は、腹部筋肉の緊張を伴うものであれば、「立てば芍薬」の通りに芍薬が入った処方(有名どころでは、当帰芍薬散とか当帰建中湯)が適すると思います。また、冷え性が足先に強いのであれば、それは疝痛(≒足先で冷えた血流がお腹に戻った時の痛み)と見受けますので、当帰四逆湯が適すると思います。
ここで紹介した漢方薬と桂枝茯苓丸の併用はあっても良いと思うので、専門家に相談の上、検討してみてはいかがでしょうか?ちなみに、「下腹」や「腰」に関する症状の場合、漢方薬の選択には通じ具合も関係していきます。即ち、桂枝茯苓丸を服用する方で便秘傾向が強いと、桂枝茯苓丸加大黄(ドラッグストアにはたぶん並んでいません)が適するという流れです。血瘀の用いる漢方薬は、下腹部の血流改善を通じてお通じに好的な反応を示すことがあります。それはいわば、漢方薬が効いているサインと言えますから、その点で有効性を判断しても良いと思います。(漢方薬を服用する場合でも、子宮筋腫・子宮内膜症については婦人科を定期的に受診、経過を観察しましょう)
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/08/03 20:37