あやこっこさん
投稿日時: 2020/09/16 14:00
思春期頃に長時間の起立で脳貧血を起こしてから、予期不安が強くなったと思います。過呼吸はなく、迷走神経反射?と言われた事があります。自分なりに対処しながら乗り越えてきましたが、まだ自分の中で不安が強くあるのか、慢性的な吐き気があります。
こちらで以前相談して、婦人科で処方されている笭桂朮甘湯を朝、夕。半夏厚朴湯を頓服薬のように使用しています。
吐き気はありますが、歯医者等にもなんとか通院出来ました。
柴胡加竜骨牡蛎湯や桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散加陳皮半夏も不安等に効果がありそうですが、飲み合わせが心配です。
吐き気と不安を落ち着かせる漢方、飲み合わせ等がありましたら教えてください。
あやこっこさん、こんにちは。
強い不安感からくる嘔吐感は、痰飲が招く「気(≒胃気)の上逆」と見立てられると思います。この場合、漢方薬としては「生姜」が入った処方が効果的です。生薬としての生姜は「水の童謡逆行を和し、傍ら気を開く」という作用を持ちます。不安感も配慮すると、安神作用を持つとされる「茯苓」もこれに合わせると良いです。この組み合わせで一番シンプルなのは小半夏加茯苓湯(半夏・生姜・茯苓)ですが、この組み合わせを持つ処方は他にも色々(茯苓飲とか温胆湯、真武湯など・・・)あります。また一方で、原典に「生姜」と指示してある漢方薬の場合、生のヒネショウガを用いるべし!と言われます。煎じるときは薄くスライスしたものを用いますが、簡易的にすり下ろしたショウガで代用するのも有効です。
なお、柴胡加竜骨牡蛎湯や桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散加陳皮半夏が適する不安感は、多少なりとも「熱」を帯びている(※精神的なニュアンスであって、必ずしも実際に「熱い」とか「ほてる」という意味ではありません)ので、そういう兆候を感じるのであれば、用いても良いかもしれません。不安に伴う兆候が迷走神経反射に似るのであれば、苓桂朮甘湯の類方である連珠飲も向くと思います。いずれにせよ、新しく別の処方を加えるより、類方にシフトしていく方が、ごちゃごちゃせずにわかりやすし、飲み合わせの心配も小さいのでは?と感じますね。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/09/17 10:54
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