よしまさん
投稿日時: 2020/09/25 21:47
今自律神経失調症で治療中なんですが
この症状が出てから少し激しい動きをしたり
気持ちが塞ぎこみになっていると風邪気味になるんです。
倦怠感と少し関節が痛みます。
鼻水 吐き気 悪寒 食欲不振の症状もあります。
風邪を落ち着かせる漢方があれば教えて頂けたら幸いです。
よしまさん、こんにちは。
お訴えの症状から察するに、表虚とか気虚に属する状態では?と感じます。気持ちが塞ぎ込みになっていると・・・という点からは、気鬱が誘因では?とも見立てられます。漢方でいう「肺」は、呼吸を通じて体内の気の巡りを調節すると共に、体表機能(皮膚の開閉や外邪に対する抵抗力とか)を発揮する役割を持ちます。要するに、激しい運動で肺の気を過度に消耗したり、気持ちの塞ぎ込みで肺を損うと、それは抵抗力の減退に通じるという話です。東洋思想では肺は清潔・収斂をつかさどる「金」に属するので、肺を損なうのは金が本来持っている「輝き」を曇らしてしまうニュアンスに似ていると思います。
よしまさんの場合、お訴えの内容からは「中風」に近いものでは?と推察します。文字通り風(悪風)に中るという状態ですが、それはかぜの初期(引きはじめ)と似通った状態なので、桂枝湯類で対応するのが効果的です。ただ、そういう症状を、漫然と繰り返す場合は「肺気の損耗」と見立て、その手当ても必要になると思います。(桂枝湯を用いる状態は、肺気の損耗というより、一時的な機能失調に近いです)両者には、「かぜを治す事」と「かぜを引きやすいのを治す事」のような違いがあります。
気の不足・損耗という点では、参耆剤(人参・黄耆の組合わせ)が主になると思います。特に黄耆は「衛気(※文字通り、外敵の侵入から身を衛る気のこと)」を養う生薬とされますので、これを用いた桂枝加黄耆湯や玉屏風散などが効果的だと思います。柴胡桂枝乾姜湯を用いた寝汗の影響が残ると見立てるならば、五味子を用いた生脈散も適宜、合わせると良いかもしれません。気持ちの塞ぎ込みからくる面では、香蘇散も有効かな?と感じます。どこに重点を置くかで選択肢が変わってくるので、専門家に相談して見立ててもらうのが良いでしょう。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/09/28 10:49