はなちゃんさん
投稿日時: 2020/10/01 11:48
はじめまして。高校生の息子のことで相談します。
疲れやすい体質で、薬局で相談して黄耆建中湯を飲んで効果を感じていました。
コロナで自粛後に登校を始めたところ、登校した日は疲れて帰宅後に寝てしまい、学習面に影響が出てストレスが強くなり、イライラ、落ち込みなどが強くあり、黄耆建中湯から抑肝散陳皮半夏と加味帰脾湯に変わりました。
しかし最近、起立性調節障害の頻脈タイプだとわかり、そちらの治療をしたほうが精神的にも楽になるんじゃないかと思うようになりました。
朝はなかなか起きず、起きても日中はやる気がでない、夜になると活動的になります。
そこで抑肝散陳皮半夏、加味帰脾湯のままでいいのか?
黄耆建中湯に戻したほうがいいのか?
小学生で起立性調節障害になったときに補中益気湯が効いたので、補中益気湯がいいのか?
他に合う漢方はあるのか?迷っています。
やせ形、体力はない、手足が冷たい(眠たいと温かくなる)、寝汗、尿の回数が少なすぎる、錠剤が飲み込めない、午前中に頻脈がある、眠りが深いのか昼寝でも起こすのが大変です、ほっとくと何時間でも寝ます。疲れやすい、イライラ、落ち込みもあります。
アドバイスよろしくお願いします。
はなちゃんさん、こんにちは。
お訴えから察するに、フクロウ型体質では?と感じます。フクロウ型というのは、起きた瞬間から活発に動ける日中活動型のツバメ型に対して、昼間は消極的で夜になると活発になるタイプを指します。「朝はなかなか起きず、起きても日中はやる気がでない、夜になると活動的になる」という訴えは、このフクロウ型に通じると思います。
このタイプの人は、心身を活発にさせる陽気が鈍く、例えるなら「トルクの小さい車で、ノロノロと坂道を登る」ような状態に近いです。トルクが小さいということはスピードに乗れず、いつまでも低速が続くということで、それが日中の倦怠感に現れます。反面、小さいトルクでも長い時間を費やせば、少しずつスピードが上がっていき、やがて坂道をすいすいとかけ登るようになります。その兆候は、夜の活発さとなって現れます。
はなちゃんさんの息子さんのようなフクロウ型傾向の人や「トルク」が不足傾向の方には、苓桂朮甘湯が適すると思います。この漢方薬は、「活力」という名のエンジンの「トルク」を上げるニュアンスに近いです。一般的に、エンジンはトルクが大きい方が回転数を稼ぎやすく、いち早く最高回転数へ到達します。つまりはスピードに乗りやすいという訳です。苓桂朮甘湯が合う人はスロー・スターター気味で、回転数を稼ぐのにある程度の時間が必要とか、回転数を一度落とすと回復するのにも時間を要するといった特徴があります(あくまでイメージの話です)。
息子さんの場合、症状の経緯から推察しますに、コロナに伴う自粛が長く続き、自粛終了後の登校生活に対応しづらかったのでは?と感じます。自粛下で内向的な生活を続ける中、急にそれと正反対の外向的な生活を迎えるのは正直しんどいです。(実際には「コロナうつ」と呼ばれるように、内向的な生活を期にその逆を辿るケースも存在しますが)。
漢方薬としては、苓桂朮甘湯をベースに適宜、補中益気湯や黄耆建中湯を加えつつ、一方でストレスを感じるメンタル面には逍遙散が向くのでは?と思います。生活面については、いろいろな物事に追われるのが苦手そうに見受けますのから、マイペースでも構わないので生活リズムを遵守していくのが良いかもしれません。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/10/01 20:16
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