やまとさん
投稿日時: 2020/10/09 21:31
悪い所は特にないのですが、将来の為に健康維持に適してる(毎日服用しても良い)漢方などはありますか?
やまとさん、こんにちは。
人生は腎精。人は毎日、腎に蓄えた「精」を少しずつ消費して生きています。今の時代は人生80年と言いますが、「腎精」が乏しくなるのが早い時期か?、それとも遅い時期か?は、先天的(先天の精)に決まる面もあれば、日々の過ごし方や養生など後天的(後天の精)に決まる側面もあります。先天的な精が多くても、日頃から無茶な消費を続ければ早くに尽きます。逆に、先天的な精が少なくても、日頃から過度な消費を抑えたり、補ったりしてやれば、尽きるのを遅らせることができます。
精は必ずどこかの時点で乏しくなるが、それを遅らせることはできる。この考え方は、現代でいうスマート・エイジングに通じます(逆に精は「歳相応に」乏しくなる存在なので、アンチ・エイジングという考え方には懐疑的です)。腎に蓄えた精が乏しい状態は「腎虚」と呼ばれます。この腎虚に対する漢方薬としては、八味地黄丸やその類方がよく用いられます。
一方で漢方には「肝腎同源」という考えもあり、腎と肝は互いを支え、協力し合う関係にあります(肝心要も、漢方ではしばしば「肝腎要」と書かれますから)。西洋医学的にも、肝臓は栄養を貯蔵する(して血液を介して全身に供給)する臓器、腎臓は老廃物を排出(して血液を清浄)する臓器ですから、年齢を重ねると枯渇(あるいは蓄積)していくものと結びつきが強いことも、何となく推測できると思います。肝腎の衰えに対する漢方薬には例えば、先に述べた八味丸の類方、杞菊地黄丸などが用いられます。
実際の漢方薬は、やまとさんの生活スタイルやお仕事の内容からも柔軟に選択されます。その点を踏まえつつ、漢方薬局に相談の上、理想的なものを専門家に見立ててもらうのが良いかと存じます。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/10/12 13:59
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