よっちゃん3さん
投稿日時: 2020/11/03 15:57
こんにちは
8月半ばから頭鳴りがします
軽い難聴です
釣藤散をのんで一度は音がやみましたが、すぐ復活今に至っています
現在釣藤散と抑肝散併用しています
抑肝散を1ヶ月以上飲んでいるせいか気分がふさぐことが多くなり困っています
抑肝散に似た利用をされていて、しかも耳鳴りにも使われる加味帰脾湯に変えたほうが気分の落ち込みが少ないのでは
釣藤散との併用は問題あるでしょうか
どうか宜しくお願いします
よっちゃん3さん、こんにちは。
抑肝散の服用で気分が塞ぐのか?は定かではありませんが、「気分が塞ぐことが多い」という面では、香附子が入った香蘇散が向くかもしれません。耳鳴りや耳閉塞感にもしばしば用いる漢方薬ですし。香附子は、女性であれば血の道にも応用が利く漢方薬です。(女性の血の道症には、しばしば耳鳴りが伴いますから、その辺りでも話が繋がってきそうな感じがしますね・・・)
釣藤散と抑肝散は「釣藤鈎」という生薬を用いる点は共通していますが、前者は鬱血・充血傾向で、後者は血流不足傾向で正反対の性格をもちます。大雑把に言うと、釣藤散は血を引く(≒引き抜く)作用をもち、抑肝散は血を満たす作用をもつので、2つを併用する場合は病態の見立てがとても重要になってきます。ちなみに加味帰脾湯は貧血傾向に用いる漢方薬なので、やはり血を満たす作用をもった漢方薬です。抑肝散と加味帰脾湯は似た部分もあるように感じますが、前者は頭に向かう血流の通り道が狭くて、血が十分に行き渡らない状態、対して後者は頭に向かう血流のパワーが足りず、貧血っぽくなる状態と、その本質は異なります。
漢方的には耳鳴りと「血」の関わりは、「血の巡りの悪さによる」の一言に尽きますが、その中身は①充血・鬱血(≒血流障害)による場合と②貧血・乏血(≒血流不足)による場合に大別され ます。ただし実際は、①と②の中間ともいうべき「血流不足による血流障害」というのも存在してなかなかに複雑ですが、年齢からくる症状はこのケースも多く無視できません。そういう場合は、同じく「釣藤鈎」も入った漢方薬でも、七物降下湯が重宝されたりします。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/11/04 11:12
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