もものきさん
投稿日時: 2020/11/07 10:17
現在このような症状があります
症状
自分を取り巻く世界が色褪せて見えて、現実味を感じない
頭にもやがかかっている
感動出来ない 嬉しい 楽しいを感じることができない
理解力の低下
人の言っている事が理解できない、理解が追いつかない 特にストレスがかかると理解できなくなる
判断力の低下
仕事上の判断が遅くなる
司会が出来ない
以前からうつ病と診断されて、エビリファイとアトモキセチンを服用中です
離人症ではないかと思い漢方での治療も考えています
漢方薬局などで処方は可能でしょうか
また今服用している薬と併用は可能でしょうか
もものきさん、こんにちは。
お訴えの症状から察するに心神が弱り、精神活動が立ち行かない状態では?とお見受けします。心(しん)というのは、人の精神活動をつかさどる要の部分で、西洋医学でいう心臓とは異なる存在です(※それは心包に相当します)。
漢方における「心」の本質は「晴天から降り注ぐ光明」とか「からだ全体を灯す火種」に通じます(※物事に感動することを「天晴れ」というのもこの点に通じます)。心が強い人は晴やかで快活な反面、行動が大胆になる一面を持ちます。逆に心が弱い人は悲観的に陥りやすく、陰鬱傾向が強くなる一面を持ちます。物事に対して感動できない・楽しいと感じないのも、心を揺り動かすのに必要な「心の気」が不足した状態を暗示するのだと思います。
また「心」の状態には、物事を決断するときにも影響を及ぼします。心が強い人は気も強いので、決断に迷いません(勢い任せの面があり、誤った決断をする場合もあります)。逆に心が弱い人は気が小さいので、慎重になりがちです。それは決断するのに必要な「心の気」を練るのに、長い時間を要するニュアンスに近いです(※逆に言えば、時間をかければ決断はできます)。ただ、もものきさんの場合は心神が弱ることで、決断に必要な「心の気」を損いやすい状態(※練れずに、霧散するニュアンス)にあるのだと思います。それは「心」が空虚で、文字通り「心」を満たすものが無く、漢方的には心の気血両虚に相当すると思います。先に「心」の本質は「からだ全体を灯す火種」と述べましたが、肝心の火力が足りなくなることで、心身は温められずに冷めていきます。(そうして情熱・感動も失せていく流れです・・・)
そういう場合に用いる漢方薬としては、帰脾湯とか天王補心丸がベースになると思います。これらの漢方薬は、心身の疲労に伴う気力の低下や貧血・健忘、不眠症などに応用が利きます。また脳の活動を活発にするために、頭部の血流を促進する牛黄製剤を合わせるのも効果的かもしれません。具体的な漢方薬の選択は、専門家に相談の上、見立ててもらいましょう。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/11/09 11:00