ドラコニアンさん
投稿日時: 2020/11/19 19:33
男性器の勃起力低下について。
1年半ほど補腎薬を服用していますが、特にこれといって回復傾向が見られる事もありません。
むしろ、服用すると男性器が収縮して勃起力が落ちてしまいます。
以前に、病院内での漢方外来で診察してもらった時には肝気鬱結の症状と診断され、柴胡加竜骨牡蛎湯を処方され服用したのですが副作用が強く出て長期服用が無理でした。
副作用としては、発汗、異常なほどの性行為での男性器の早漏、湿疹です。
柴胡加竜骨牡蛎湯以外に肝気鬱結の勃起力低下に効果のある漢方はないのでしょうか?
ちなみに私は他に甘草、地黄、山薬、オウゴン、柴胡が副作用が出てしまいます。
ドラコニアンさん、こんにちは。
肝気鬱結と診断されたケースでは、やはり腎虚に用いる補腎薬での対応は難しいのかもしれません。肝気鬱結の方に補腎薬を用いるのは、オーバーヒート気味から更に頑張らせるような状態なので・・・。柴胡加竜骨牡蛎湯を服用しての副作用が生薬によるものか?病証に合わないのか?は定かでありませんが、発汗や早漏、湿疹という傾向から推察しますに、熱証寄りのように感じます。
柴胡加竜骨牡蛎湯も柴胡・黄芩・大黄などが入る点からは、熱証向きの漢方薬のはずですが、これを服用してさらに熱証の症状が現れるということは、竜骨・牡蛎による収斂(≒引き締めて漏れを防ぐ)が逆効果になっているのかもしれません。個人的に、発汗や早漏、湿疹などの反応はいずれも「溢れている」とニュアンスが強いように感じます。即ち、ち、引き締めるから、逃げ道を失って溢れるという話です(※柴胡加竜骨牡蛎湯は本来、強い緊張状態からくる離脱・漏れに用いる漢方薬です)。
結論を先に言うと、そういう場合は「熱」を伴う病理産物を抱えた病証に相当すると思います。少し難しいですが、「熱」が機能的障害なのか?それとも物質的(≒病理産物を伴う)な障害なのか?という話です。前者は、気血の乱れという病態ですが、後者にはそれに伴う病理産物の痰(≒水の滞り)が絡んできます。ちなみに、痰は肝ほ表裏の関係にある胆に及びます。
そういう場合に用いる漢方薬としては、温胆湯が向くと思います。またさらに酸棗仁・遠志といった養心安神の生薬を足すことも効果的かもしれません。この点は「勃起力低下」という症状だけでは情報不足なので、専門家にくわしく見立ててもらう必要があります。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/11/20 11:59