ぴーちゃんさん
投稿日時: 2020/11/26 08:37
50代女性です。顔の脂性肌を治したくて半年間ほど過度の洗顔、ピーリングを行ったところ、バリア機能がなくなりかぶれ、皮膚科で処方されたステロイドで悪化し、傷みが出て、ショックで心因性の発熱が半年間ほど続き、全身が発熱で乾燥して全身の皮膚に痛みを感じるようになりました。化学物質にもかぶれるようになり、加えて更年期障害もはじまり、痛み、ストレス、不眠で日常生活もままならなくなりました。数ヶ月前から体質改善をしようと食事を整えはじめたら、痛みは軽減しましたが、今度は全身が髪や衣類にも刺激やかゆみを感じる過度の過敏肌になりました。皮膚科の薬も使えません。食事と漢方での体質改善で治るでしょうか。切実に悩んでいます。
ぴーちゃんさん、こんにちは。
お訴えから察するに皮膚が構造的に薄くなり、萎縮を招いているのでは?と感じます。萎縮した皮膚は、本来の機能を十分に発揮できない為にバリア機能は低下しますし、萎縮した皮膚にステロイドを塗っても逆効果に終わります。
構造的に薄くなり、萎縮を引き起こした皮膚は、その過程で微細な充血・炎症を繰り返しており、いわば「慢性的な炎症を繰り返して、構造的に脆くなった状態」に近いです。それは、皮膚に通う毛細血管にも言える事で、薄くなった肌が腫れや痒みを引き起こしやすいのも、そういう血管系の脆弱さ(≒少しの刺激で、たちまち充血を起こす)を抱えているサインとも言えます。その点では、新陳代謝が悪いというよりも、亢進気味で「過剰な反応」を繰り返す状態に近いのかもしれません。だから食事の面でも脂物や刺激物は避けた方が良さそうですね。
そういうときに用いる漢方薬といえば、やはり温清飲がベースになると思います。前述の「亢進気味で、過剰な反応を繰り返す状態」というのは、「乾燥により火事が誘発され、そこに乾いた風が吹いて火の勢いが強くなる」ようなニュアンスに近く、温清飲にはこの「誘発される火事」を抑える作用が期待できます。ただし症状の本質はやはり「乾燥」とか「乾いた風が吹く」という点にあるので、温清飲の類方を中心にいくつかの漢方薬を組み合わせていくのも一手かもしれません。
その一方で漢方薬には、薄く萎縮した肌を本来の状態へと回復する、そういう作用を期待できるものもありますから、症状を観察しつつ、適宜に処方を変更していく対応も有効と感じます。そこは焦って一度に服用したからと改善は望めないので、堅実さが求められる部分です。その辺りの話を店頭や電話にて、一度じっくり相談されてみてはいかがでしょうか?
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/11/26 20:28
ぴーちゃんさんからのコメント