おぴんこすさん
投稿日時: 2020/12/02 07:15
前にロキソニンっていう痛み止めを飲んだのですが、その時に友達と喧嘩になって頭に血が上る感覚があり、それから耳鳴りがしていて困ってます。病院で診てもらい特に何もなく耳鳴りだけがある状態で最初の方は劇的に回復していて良かったのですが、途中で音が高音っぽい音に変わってから薬が効いてる感じがしないのです。
漢方を飲んでみたいのですが、どういうのを選べばいいのでしょうか?
おぴんこすさん、こんにちは。
お訴えから察するに、一連の耳鳴りには何らかの鬱血・充血が関わっていたのでは?と感じます。それがロキソニンによる影響なのか?それとも友人との喧嘩で頭に血が上った弊害なのかは、正直なところわかりません。そして耳(特に内耳)に鬱血・充血が生じると熱がこもり、それに絡んで炎症や腫れを誘発しやすくなります。早い話、そうした一連の鬱血やら充血、炎症・腫れが耳鳴りや聴覚異常に及ぶと漢方では見立てます。
では、炎症や腫れが引けば、耳鳴りは治まるか?といえば、実際はケース・バイ・ケースです。炎症や腫れが強ければ、その影響を被る血管・血流への障害も強くなりますし、そういった障害が炎症・腫れが無くなると、途端に解消されるかと言えば、難しい面もあります。
ここからは例え話ですが、耳に起きた熱が絡む充血・鬱血というのは「火事」のようなもので、火事だから家を燃やします。では、火事が治まれば家は元通りか?といえば、後には必ず「燃え滓」が残ります。この「燃え滓」から立ち上る余熱(のようなもの)が、耳の機能(耳の気)を乱す訳です。漢方的には、それは「気の失調」とか「気の滞り」という形で見立てます。
そういう場合に用いる漢方薬としては、柴胡に代表される理気(≒気の巡りを整える)の生薬を用いたものが適します。ただし、気の巡り整えるだけで良い場合もあれば、気と共に血の巡りも整えた方が良いケースもありますので、その点は相談薬局で見立ててもらいましょう。
なお、効能・効果に耳鳴りと明記した漢方薬に「滋腎通耳湯」という処方があります。いろいろなケースの耳鳴りに対応できる漢方薬なので、これをベースに漢方薬を組み立てていくのも一手かもしれません。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/12/02 11:53