笹葉新さん
投稿日時: 2020/12/03 15:31
現在、精神安定剤を飲んでおります。幻聴や自生思考(嫌な言葉が心に浮かんでくる)の症状がありましたが、薬の調整で幻聴はなくなり、今は自生思考の症状のみが残っています。薬は全盛期の半分以下になっています。
ですが自生思考を何とか治められないかと思い、漢方の情報をネットで検索してみては薬局で購入して試してみているのですが、半夏厚朴湯は食欲が出すぎて中止していました(でも、同時に生しょうがのすり下ろしをたくさん摂っていたせいかもしれません)。次には加味帰脾湯を試してみましたが、吐き気と胃もたれの症状が出てきていたため、現在は寝る前に1/4だけ服用して、症状が出ない状態になっています。
ありがたいことに、加味帰脾湯を始めてから睡眠時間が12時間から8時間ほどにまで短縮され、生活する時間が増えまして喜んでいたのですが、こう人と話をする時にするすると言葉が出てこないというか、話す内容がちょっと詰まってしまうという感じになってしまっていて、支障が出るレベルではないですが、そこだけちょっと気になっています。
自生思考に対して効いている感じがするので続けたいと思っていますが、何かもう一つ漢方を併用して、この言葉のつまり、を改善することはできないでしょうか?贅沢な悩みだとは思いますが、、、
笹葉新さん、こんにちは。
加味帰脾湯を始めた後、睡眠時間が短縮された(≒睡眠の質が良くなった)点からは、「血虚」が絡む病態だったのでは?と感じます。帰脾湯には「養心安神」の作用を持った生薬を多く含まれ、その本領は心虚(≒中枢神経系の機能失調)を回復する点にあります。
東洋医学でいうところの「心」の本質は、晴天から降り注ぐ光明に通じます。即ち、光明の恩恵で国(≒心身)の平定・統治が安泰という訳です。心虚というのは、その光明が弱まる状態で、物事に対して悲観的になったり陰鬱に陥りやすくなります。笹葉新さんの場合、自生思考もこの「心の不調」に類するものでは?とお見受けします。
それを元に「言葉のつまり」を考えた場合、「虚」に伴う何らかの滞りが影響しているのでは?と感じます。「言葉が詰まる」というのも、言葉に伴う気(語気?)が滞っているとも見立てられると思います。気の滞りはしばしば、何らかの機能障害(機能が流暢に働かない状態)となって現れます。ただし、その滞りが①ストレスや緊張による場合と、②それとは無関係な不随による場合で対応は異なってきます。笹葉新さんの場合、ご相談の内容からは②のような気がします。
先に述べた「虚」に伴う滞りに対する漢方薬としては、気や血を補いながら滞りを解消するという観点で、抑肝散陳皮半夏や補陽還五湯が向くと思います。また脳の血流を良好にして、中枢神経系を整えるという点では、加味帰脾湯を続けつつ、釣藤鈎や銀杏葉、牛黄等々も合わせるのも有用かもしれません。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/12/04 15:30
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