ココハルさん
投稿日時: 2020/12/28 17:27
低音型感音性難聴の再発について。
一ヶ月程前から低音型感音性難聴を再発し、両耳の軽度難聴、耳鳴り、耳閉感があります。発症日に耳鼻科へ行きましたが難聴レベルが軽度であり眩暈はないことから処方されたのはアデホスコーワとメチコバールだけです。
35db→25dbまで治りましたが、耳鳴りと耳閉感、音が響く等が中々治らず困っています。
何かいい漢方はありますでしょうか?
歳は30代前半、標準かやや痩せ形で貧血気味、便秘症、冷え症です。
性格は几帳面で真面目、些細なことが気になってしまうタイプです。
ココハルさん、こんにちは。
お訴えの内容から察するに、耳に通じる気血に何らかの「滞り」があるのでは?と感じます。張景岳という古代中国の名医曰く、難聴には火閉・邪閉・竅閉・虚閉・気閉という5つのタイプがあり、①火閉はのぼせ(逆上)、②邪閉は中耳炎など、③竅閉は外傷や耳垢、④虚閉は過労や老化、⑤気閉は気の鬱滞によって引き起こされる症状と解釈されます。ココハルさんの場合、「耳閉感がある」という訴えは、気閉(≒耳を通る気の鬱滞による難聴)による傾向が強いように感じます。また、これといって思い当たる節がないのに、(しばらく置いてから)症状が再発したという点は、気閉とか虚閉とかの傾向が強いようにも感じます。
以上のような内容を踏まえつつ漢方薬を選ぶ場合、とりあえずは「自閉感」に重点を置き、気を通ずる方剤から始めるのが良いのでは?と感じます。病院薬のアデホスコーワ・メチコバールも「血流改善を促せば、新陳代謝が良くなる(≒気が巡る)」と解釈すると、この考えに通じるものがあると思います。漢方薬としては定番の組み合わせですが、「香蘇散+小柴胡湯」や「香蘇散+苓桂朮甘湯」がファーストチョイスとして適すると思います。具体的な漢方薬の選択は、専門家に見立ててもらうのが良いでしょう。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2021/01/04 11:12