イトウさん
投稿日時: 2021/01/20 21:24
一昨年末、階段から転倒、かかと一部を骨折しました。神経障害性疼痛ということで、リリカを300mg、服用するようにしてましたが、痛みは改善せず、漢方薬は長く服用、抑肝散を使ってました。 併用して、桂枝加蒼朮湯、当帰四逆加呉茱萸湯、疎経活血湯、それぞれ一ヶ月ほどしか服用しませんでしたが、効果はなかったです。 桂枝茯苓丸は2ヶ月ほどでも同じでした。 今は八味地黄丸を服用しています。 2ヶ月です。 そして、一年経ちましたが、痛みは未だ残っています。
もともと気滞、血虚があり、今まで服用していた柴胡加竜骨牡蛎湯を抑肝散、から柴胡桂枝乾姜湯に変えて、十全大補湯も併用し始めました。 今は八味地黄丸、十全大補湯、柴胡桂枝乾姜湯、3種併用しています。
他に自分に効果がありそうな漢方薬を教えてください。
イトウさん、こんにちは。
いろいろな漢方薬を服用しても痛みが緩和されず、さぞかしお辛い事と存じます。ただ、お訴えの症状からはやはり「骨折による後遺症」という傾向があるのでは?とお見受けします。ある種の後遺症というのは不可逆的なもので、症状の引き金は骨折だったが、骨折が治った=症状も治まるかと言えば、そこは残念ながらケース・バイ・ケースだ思います。症状のきっかけが解消されても、症状がそのまま残ってしまう(≒元に戻らない)・・・、そういう意味で不可逆的という訳です。産前産後で女性のからだが変わってしまうのも、同じような話かもしれません。
漢方的には、この「そのまま残ってしまう」という状態は「気血の滞り」と見立てます。ただしこの滞りは単に「巡りが悪い」という状態ではなく、瘀(お:鬱積した淀み)を伴う状態です。ニュアンス的には、他所からの落石によって川の流れが阻まれ、淀んでしまった状態に近いです。漢方治療ではこの「瘀」を伴うかどうかで、対処法が大きく変わってきます。
そして、桂枝茯苓丸は「血瘀」に用いる漢方薬(※駆瘀血剤)の一つですが、実際はこれ以外にも通導散や治打撲一方、補陽還五湯など多彩にあります。そのどれが向くか?をこの時点で判断するのは正直難しいですが、「瘀」に対処しつつ、巡りを本来の形へ近づけていくことが改善への近道では?と思います。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2021/01/22 11:43