オデッセイさん
投稿日時: 2021/02/12 11:39
ストレスからくる慢性的な緊張型頭痛頭痛は、漢方薬では何があってますか?
オデッセイさん、こんにちは。
緊張型頭痛の背景には、緊張による「血管の収縮」やそれに伴う「血の気の滞り」があり、一時的な頭痛の場合は、血の気の乱れ(≒障害)と見立てられます。ただし。そういった現象が慢性的に繰り返されると、血管の収縮とは無関係に、血の気が不足しやすくなります。漢方では痛みの原則は「不通則痛」と「不栄則痛」とされますが、「不通」を連発することで「不栄(≒血気不足)」に及びやすくなるという訳です。また一方で、不栄というのは必ずしも「空虚」とは限らず老廃物というか、淀みというか・・・、それらに類するものの蓄積を招きます。頭痛に伴う頭重感はその典型かもしれません。
緊張型頭痛に対して、突発的なものは「葛根湯加川芎」に代表される解表薬が有用ですが、慢性化してくると「柴胡剤」に代表される和剤も必要になってくると思います。また一方で、柴胡剤や和法は五臓の「肝」と結びつきが強く、肝が風を嫌い、血を蔵する性格からは、釣藤鈎や当帰、芍薬といった生薬が向くと思います。漢方薬の選択については、ストレスの程度や頭痛がおきる時の変調・状態なども鍵になると思いますから、専門家によく相談してみましょう。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2021/02/12 14:02