やっちゃんやっちゃんさん
投稿日時: 2021/03/09 17:10
うつ病です。安定剤と抑肝散加陳皮半夏と補中益気湯を服薬しています。当帰芍薬散も服用しても大丈夫でしょうか?うつに効くと漢方薬を教えて下さい。
やっちゃんやっちゃんさん、こんにちは。
抑肝散加陳皮半夏と補中益気湯に加えて、当帰芍薬散を併用すること自体は構わないと思います。ただし、この組み合わせがやっちゃんやっちゃんさんのうつ病に対して優れた効果を発揮するか?と言えば、定かではありません・・・。漢方薬は基本的に、「証」に基づいて処方されますから、例えばうつ病と共に「顔が青白く貧血っぽい状態」が確認できれば、それを当帰芍薬散の証:血虚&水滞と見立て、これを処方するのも一手です。けれど、そういった見立てがないまま、いきなり当帰芍薬散を服用して、仮に効果があれば(結果的には)良いかもしれませんが、効果が得られなかった時(あるいは思いもよらない弊害が出現した時)が一番困ります。個人的に、漢方の見立ては「治療方針」と同じと思いますから、治療方針が無い状態でいきなり服薬することはリスクが高いと感じます。
とはいえ、うつ病は、脳(≒中枢神経系)の機能障害もしくは機能不全に近いので、「頭に向かう血分(栄養の源)を増やして、脳の働きを促していく」という対応策に基づけば、当帰芍薬散も全くの的外れという訳でもない気がします。実際、同じく脳の疾患であるアルツハイマー型認知症に対する当帰芍薬散の効果について、臨床研究が行われていますから。・・・とはいえ、認知症とうつ病は発症のメカニズムが異なりますから、脳にまつわるどんな疾患・症状にも当帰芍薬散が有効という訳でも決してありません。
そして「うつ病に効く漢方薬」というのは、「うつ病を抱えた方に効く漢方薬」という事でもあり、うつ病の症状と共に、当事者がどういった方(≒どういった訴えをする方)なのか?で大きく変わってきます。また西洋医学的には、うつ病には、セロトニン(脳内の神経伝達物質)の不足が関わるという説が有力ですが、それに至る経緯も十人十色ですから、一概にはできません。五臓六腑の上では「腎・肝・心」の働きが密接に関わってくるとは思いますが・・・、個々について説明すると話がとんでもなく長くなってしまうので、この場では割愛させていただきます。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2021/03/09 21:37
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