笹葉新さん
投稿日時: 2021/04/01 01:12
たびたびお世話になっております。これまで三件の相談をさせていただきました。まず、耳鳴りの症状は腎虚のための薬膳(クコの実や、黒豆、黒ごま、他野菜のスムージーなど)と地黄単体の煎じ(1g~2g)で治まりました。
次いで肝機能障害についても、原因の切り分けがしたかったため、地黄はそのままで継続、春ウコンを中止。肝機能によい(以前は毎日でしたが、今はどれも時々)大豆レシチン、ビタミンCのサプリ、ビタミンA/B群/B6/Eも、通常の半分ほど飲んでいました。そして2週間空けて再検査すると、AST25・ALT34・γ-GTP54と、正常値内に治まりました。上がった数値を見たときは、知識不足で地黄かと心配でしたが、春ウコンが原因とわかり安堵しています。サプリも、ナイアシンなどを飲んでいたので心配でした。
そして今は、地黄のみを1g~2gほど煎じて飲んでいますが、つい先日まで党参の刻みを1gほど一緒に煎じて飲んでいました。すると食欲が異常に亢進してしまい、カップラーメンやらを大量に食べてしまいました。党参と思いましたので、休止して二日目、少し残っていますが、許容範囲に落ち着きました。
また3週間ほど前の話ですが、地黄・陳皮に大棗を加えていた頃は、身体の感覚が戻る感じがしていました。これはジプレキサを飲んでいる身で、西洋のレモンバームやロディオラを飲んでいた時と同じで、感覚が戻ってくると同時に幻聴もうっすらと出てき始めていました。大棗も刻みをひとかけらだけ入れて煎じて飲んでいました。これも、大棗を休止して2日目辺りから幻聴の気配は消えました。
このような経緯があり、漢方も難しい。。。と思っているところです。といって、八味地黄丸を飲めば耳鳴りは治まっても幻聴が出てき始めるということを経験しているので、自分なりに生薬の働きを調べて慎重にいかないといけないと思います。食欲増進は党参を休止して治まっておりますので、今のところ改善したいポイントはふたつ、身体の感覚を戻すことと、党参や大棗の効果を得つつ、幻聴や食欲異常の症状を治めること、です。調整役には甘草や大棗がよく使われていると言われていますが、このような経緯・症状の場合は生薬の組み合わせはどう考えていくとよいでしょうか?漢方は少量では効き目は小さいと言われていますが、自分の場合は、どうやら少量でも敏感に反応しているのではと思えてなりません。
笹葉新さん、こんにちは。
肝機能が回復されたようで安心しました。地黄が元凶でなく、服用を継続することができたのも何よりです。
そしてご質問の件ですが・・・、これはなかなか一筋縄ではいかないと思います。一連のお訴えは、精神安定剤と生薬の併用による増幅・阻害によるものでは?という気がします。もしかすると、西洋薬で中枢神経の活動を抑えていた分、生薬によるフィード・バックが発揮されるのかもしれません。「少量でも敏感に反応しているのでは」とお思いになる点も、個人的にはそれに不随する現象のように思えてなりません。要するに精神安定剤と冠するものの、その実は精神が必ずしも「どっしり」と安定している訳ではなく、「狭い足場でバランスを取る状態」に近づいている一面もあるという話です(※あくまで、個人的な見解で、全てのケースがその通りとも言い切れません)。
また一つ思ったのは、甘草・大棗ときたら、そこに小麦を持ってきて「甘麦大棗湯」を形作るのはどうか?という考えです。甘麦大棗湯はほぼ食品に近い内容にも関わらず、「象(かたち)神霊の作す所の如く:物の怪に取りつかれたような状態」に用いる漢方薬とされ、幻想や幻聴を訴える方(※子供が多い)に処方されています。不思議な漢方薬です。
また党参の服用に至った経緯が不明ですが、党参には「アダプトゲン作用」がありこれも中枢神経系に作用を及ぼすと考えられます。ただ、アダプトゲン作用を持った生薬はこれ以外にも、御種人参や蝦夷五加(エゾウコギ)などが知られていますから、それらに変えて様子を見るのも一手では?と思います。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2021/04/01 11:43
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