もじゃさん
投稿日時: 2021/04/06 05:58
母親がパーキンソン症候群です。
常時体の震えと、極希に記憶障害の症状があります。
漢方で改善はしますか?
お願いいたします。
もじゃさん、こんにちは。
パーキンソン症候群に代表される「退行性神経性疾患」の背景には、東洋医学でいう血瘀(≒血分が鬱積・鬱滞した状態)が影響していると言われます。血分(≒血液)は身体の各機能を栄養・維持する役割があるので、それが滞ると機能障害が誘発されやすくなります。「緊張で手が震える」のも同じく「血の気が失せる」ことによる現象ですが、緊張が一過性・可逆的なのに対して、パーキンソン症候群は退行性・不可逆的な点に明確な違いがあります。またそうして神経が退行、血瘀の勢力が広がっていくと、神経の中枢である脳にも機能障害が起きやすくなります。
漢方治療としては、血瘀の改善を主体を置きつつ、痙攣を抑える漢方薬を適宜に用いる手法が効果的と思います。また
東洋医学では、脳は「髄」という栄養が集まる「海」と称され、脳に通う血液・水液は「髄」を維持する為の材料になっている(※要は脳の機能維持に必要不可欠な要素)と考えられます。そういう点では、身体上部の血分・水分の循環を良くする当帰芍薬散も効果的かもしれません。なお、実際の漢方薬については、専門家に相談の上で見立ててもらう方が良いでしょう。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2021/04/06 10:56