さくらこさん
投稿日時: 2021/04/20 13:33
六君子湯は白朮が入ったものと蒼朮が入ったものがありますが、選ぶ時にどのように区別すれば良いですか。
白朮も蒼朮も同じような働きをすると存じますが、詳しく見ると、どうも異なる働きがあるようで、いまいちよくわかりません。ご教示お願いいたします。
さくらこさん、こんにちは。
白朮・蒼朮は共通して、水回りを改善、水気を利する作用があります。ただ実際、平胃散には蒼朮を用い、四君子湯や六君子湯には白朮を用いるので、その点からすると蒼朮の「利水」には「除湿・消腫」のニュアンスが入り、白朮の「利水」には「理中・健脾」のニュアンスが入ります。要するに、同じく「水回りを整える」にしても、水回に災いする「水毒」にアプローチするのか?それとも損われた水回りを「回復」する点にアプローチするのか?という話です。
これは必ずしも二者択一できるものではなく、実際は「補気建中湯」のように白朮・蒼朮を併用した処方も存在します。ちなみに、白朮・蒼朮の選択を一番求められるのは五苓散では?と個人的に思います。それは五苓散にどういった作用を期待するのか?しだいで変わってくるかと・・・。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2021/04/20 15:08
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