ご相談内容

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サバイバーさん、こんにちは。

お訴えから察するに、奔豚気が絡む病態では？と推察します。奔豚気は「豚が奔走して駆け上がる」のごとく気が動転、衝き上げる状態異常のことで、それに伴って不安や動悸などの機能障害に襲われやすくなります。店頭ではパニッ障害に絡むことが多い病態だと思います。

本豚気（あるいは気の上逆）が起きりやすい背景には、しばしば「痰飲」の存在が影響します。俗に気が晴れたり、もやもや・不安感が消えることを「溜飲が下がる」と表現しますが、ここで言う溜飲とは「痰飲が溜まった状態」を暗示しています。そして溜まった痰飲が気の通り道を塞ぐことで、気は下りずに滞り、上逆を起こしやすくなるという流れです。また、この上逆した気が胃や心臓を貫き、上方へ達することで、しばしば悪心や胃腸障害、動悸、めまい、のぼせなどを訴えるようになります。これらの症状は「抱えている」というより「襲われる」というニュアンスに近いような気もします。

サバイバーさんの場合、事前に試された半夏厚朴湯、柴胡加竜骨牡蛎湯は「痰飲」を伴う神経症に向いた漢方薬と思いますが、やはり本豚気や気の上逆（気逆）への配慮が無いので、効果が乏しかったのもしれません。気逆に対する漢方薬としては、苓桂朮甘湯や苓桂甘棗湯などが候補になると思います。いずれの処方にも共通するのは「伏苓」という生薬ですが、症状が強い場合は「安神」により優れた「伏神」を用いるのも一手です。その辺りの話は、漢方薬の併用も含め、専門家に相談して見立ててもらうと良いでしょう。

以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。