mireaさん
投稿日時: 2021/05/08 14:48
お世話になっております。
脾虚肝乗と肝気犯脾はどういった違いがあるのでしょうか。
どちらとも併用することは問題ありませんか?(小建中湯と四逆散など)
よろしくお願いいたします。
mireaさん、こんにちは。
東洋医学には肝は「木」に、脾は「土」に属すという考えがあります。自然界だと「土は木を支え、土の栄養を受けて成長する」という関係にありますが、それと同様の繋がりが肝と脾の間にも存在します。
そして脾虚肝乗・肝気犯脾は共に、この木と土の「連携」が乱れた状態を意味しますが、前者は土が弱い為に、木を支えられず不安定というか、落ち着かないというか、そういうニュアンスに近いです。また東洋思想では、木に災いするのは「風」とされますから、木を支える土がしっかりしていないと木が風に煽られやすくなるという事でもあると思います。
対して後者の肝気犯脾は、強すぎる木気が土気を吸い取り、土を弱らせるというニュアンスに近いです。然るに脾虚肝乗に比べると肝気犯脾の方が肝気の昂ぶりが強いと思われますし、個人的には脾虚肝乗は「神経質な胃弱タイプ」、肝気犯脾は「ストレスで胃を荒らすタイプ」という認識に近いです。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2021/05/11 14:00
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