mireaさん
投稿日時: 2021/05/27 21:55
お世話になります。
お腹の冷えに、小建中湯を3週間ほど服用しています。
冷えによる腹痛に関しては改善傾向なのですが、
ガスがボコボコと発生しやすかったり、それによる腹痛があります。
大建中湯や人参湯が気になっているのですが、どういった違いがありますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
mireaさん、こんにちは。
ご質問の件ですが、大建中湯は寒冷(※冷え症ではなく)による腸の過緊張(≒攣縮)を緩める作用が、対して人参湯は寒冷(※冷え症ではなく)による腸の機能障害を改善する作用があります。人参湯は温性の生薬が一つ(乾姜)なのに対して、大建中湯は2つ(乾姜+山椒)なので、単純に考えると。温める作用は大建中湯が強いと思います。ただ、人参湯は温めることで、下腹部の痞えや水分代謝異常を整えるのが目的なので、冷えに軟便・下痢が加わる場合は、こちらが向いています。
小建中湯は正直、温性の生薬が少ないので、香辛料で温めるというよりは、血流を良くして(≒血の気を整えて)温めるというニュアンスが強いです。桂皮にはたしかに温める作用がありますがこれは温めて発散する過程で、血流が良くなることを期待する面が大きいので・・・。そもそも小建中湯は、神経質な為にお腹回りから血の気が引きやすい人に向く漢方薬なので、温めることよりも血の気を満たして、引きにくくする方が本分です。(※血の気が引けばその分、冷えやすくなりますが、だからと温めて血の気が引きにくくなるか?という話)。
なお、小建中湯に大建中湯を加えた「中建中湯」というのがありますから、mireaさんの場合はそちらに切り替えて様子を見るのも良いかもしれませんね。以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2021/05/28 11:48
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