えいすけさん
投稿日時: 2021/06/01 14:33
昨年の春頃、過呼吸になり、それからパニックの予期不安のようなものが始まりました。最近では月経の始まる一日〜二日前位に体調が酷く崩れて過呼吸手前のような症状が出ます。婦人科で処方された当帰芍薬散を半年ほど飲んでいて、月経前の酷い落ち込みやイライラは軽減したのですが、日々の不安感や息苦しさは消えません。酷くなる一方なので、精神科を受診して頓服でロラゼパムが処方されていますが、依存が怖くてあまり使えていません。当帰芍薬散以外の漢方で、不安感に効くと言われている甘麦大棗湯を試してみたいのですが、飲み合わせは大丈夫でしょうか。
えいすけさん、こんにちは。
お訴えから察するに、漢方でいうところの「気逆」に類する症状とお見受けします。この病態は、気が逆行することで心身の機能に乱れが生じるもので、「気が動転する」といった感じにも似ています。また、えいすけさんの場合は当帰芍薬散で気分の落ち込みやイライラが軽減したとの事ですから、この気逆に水毒(≒悪い水気)が絡んでいると思われます。即ち、水毒が存在することで血の気が引き(≒血の道が乱される)、それに伴い気の道も乱され、気逆が誘発されやすくなるという図式です。ちなみに、この水が絡む気病に対して欠かせないのが「茯苓(ぶくりょう)」という生薬で、当帰芍薬散にも入っています。
対して、甘麦大棗湯は「甘味」が利いた漢方薬で、甘味には気を緩める作用があります。これは気が詰まり、ガチガチに固まって、滑らかに巡らない方に向いています(※そういう方はときに、詰まらせた気を動かそうと「生あくび」をすることがあります)。漢方の世界では、甘麦大棗湯は「心」に作用すると言われますので、個人的には精神活動よりもそれを支える「精神状態」を整える働きがあるような気がします。えいすけさんの場合も、精神状態を整える目的で一度試してみるのは良いと思います。
ちなみに、当帰芍薬散が合う方の精神不安に対しては、苓桂朮甘湯や苓桂甘棗湯なども向くかもしれません。これらには共通して先に述べた「茯苓」が入り、「養心安神」という効能を通じて中枢神経系へのアプローチが期待できます。どういったものが良いのかは改めて、専門家に相談すると良いでしょう。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2021/06/01 20:58