てげてげさん
投稿日時: 2021/08/13 11:45
元来、神経質で心配性の性格です。身長182cm、体重74.5kg、腹囲85cm、BMI22.5です。現在50代半ばですが、これまで大きな病気もなく、年齢を重ねるごとに健康診断で脂質等で多少数値があがる程度です。神経質で心配性な性格はあまり好きではないですが、それで困ったこともなく、むしろ仕事はその性格のほうが良かったと感じるくらいです。
30代前半の時、仕事中にたった一度ですが過呼吸になり、死ぬのではないかという恐怖を感じてから、体調の変化にとても過敏になってしまいました。10年くらい抗不安薬のお世話になりましたが、今は何も服薬していません。現在でも体調変化にとても過敏な状況に変わりはないように感じています。
現在、体調に対する神経過敏のせいか、不定愁訴に悩んでいます。頭痛、頭重、めまい、胸痛、胃痛、胸痛、下痢・便秘など、おそらく日常生活でよくある症状でも、何か悪い病気ではないかと心配になり、不安になっていきます。特に頭重や胸痛など、一刻を争うような病気が潜んでいるかもしれないと思うとより不安感が強くなり、病院で診察・検査を受けるのですが、大きな病変がなく一旦は安心します。しかし、その後も半年くらい経ち、いつもより強い症状がでると同じような行動、経過をたどります。
年を重ねるごとに、仕事でのストレスやイライラが増えてきて、その中で体調変化に対する過敏さも増してきているように感じています。このような中、現在症状として特に現れる、いらいら、頭重、胸痛、不安、疲労感などを少しでも軽減できるような漢方を服用してみたいと考えています。記載事項が不十分かもしれませんが、ご指導をお願いできればと思います。よろしくお願いいたします。
てげてげさん、こんにちは。
お訴えから察するに、神経質傾向が強くなり過ぎて、心配するという事(もしくは精神状態)にエネルギーを費やすっ為に、エネルギー不足状態としての消耗・憔悴・衰弱などに陥っているのでは?とお見受けします。緊張・緊迫の状態を続けていると精神・神経が細まっていくので、文字通り「繊細」になっていきます。問題はそうした「細まる状態」が外因的なプレッシャによるものか、内因的な神経質傾向によるものか?という点ですが、てげてげさんのケースは後者の兆候が強いように感じます(※仕事のストレスが増えてきて・・・という点は多少、前者の影響も窺えますが)。そうした状態を漢方的な視点から解釈すると、「心」の不調と見立てられると感じます。
漢方でいう心については、「心は君主の官。神明これより出ず」という表現があり、心身を統治・平定する役割を担いう部分とされます。また、心の本質は晴天から降り注ぐ光明(≒天晴)に通じ、心が健やかだと物事に対して楽観的(※良い意味で)になれる一方、心が害されると悲観的や陰鬱に陥りやすくなる一面もあります。てげてげさんの場合も、この「心」が安泰でないというか、不安定というか・・・、そんな状態に近いのでは?と感じます。
そういう場合に用いる漢方薬は一つに限られませんが、代表的な処方としては桂枝加竜骨牡蛎湯や苓桂朮甘湯、温胆湯、帰脾湯などが挙げられます。この点については、五増六腑の一つである「心」の不調が、他の五臓(※例えば肝とか腎)の不調を伴う場合に応じ、漢方処方も変わってきます。また、てげてげさんの症状を抱えた方は胸の動悸や、腹部に脈打つ感じを覚えるケースもありますから、その有無も含めて専門家に直に相談すると良いでしょう。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2021/08/17 14:52