花屋の政さん
投稿日時: 2021/08/21 18:02
人参養栄湯か十全大捕湯を服用しようかと思うのですが効果効能がほとんど同じで違いが判りません。今の胃腸の状態が便秘気味です。食欲は普通にあります。
但し書きに胃腸の弱い人は慎重に…という記述が気になります。胃腸を元気付けるお薬ですよね?なぜだろう
1日2、3回に分けてとあるのも人によっては2回でもOKという意味なのでしょうか?どうかよろしくお願いします
花屋の政さん、こんにちは。
人参養栄湯と十全大補湯の関係は、十全大補湯は四君子湯から成り、その十全大捕湯から人参養栄湯が成るという関係です。要するに、人参養栄湯=十全大捕湯+αの作用というニュアンスです。2つとも添付文書に表記される効能・効果は同じですが、人参養栄湯は呼吸器症状(喘咳とか喀痰)への配慮が含まれます。また陳皮による健胃作用も期待できます。
胃腸(消化器系)を元気づける漢方薬では?という事ですが、東洋医学でいう「胃腸」は消化・吸収機能を指すので、例えば普通に食べられるんだけど体力が乏しいとか、太れないとか・・・そういう場合に向いています。そういう人は胃腸が弱い≒胃腸をこわしやすいのいうのとは別(※全く別とは言い切れませんが、全く同じという訳でもありません)なので、消化・吸収の機能改善と共に栄養状態を高める中で、逆に胃を損う場合があります(※器が小さいと中身を注いでも、すぐに満杯になるニュアンス)。そういう場合は、まずは機能面を改善すること(※器を大きくするニュアンス)が先決ですし、補中益気湯が向いているかもしれません。要するに、人参養栄湯も十全大捕湯も、機能と栄養の両面を改善する漢方薬なので、あまりに機能が弱いと、栄養を改善する前に、逆に参ってしまうという図式です。
便秘に関しては、人参養栄湯も十全大捕湯も、胃腸が弛緩した状態に向く漢方薬なので、弛緩に伴う便秘であれば改善が期待できるかもしれません。弛緩とは逆の緊張・痙攣による便秘のケースは、建中湯類などが向くと思います。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2021/08/24 13:11
花屋の政さんからのコメント