hanさん
投稿日時: 2021/09/12 17:40
社会不安障害で人混みや電車などで極度に緊張し、だらだらと汗が流れ出てしまい、それが気になって気になってパニックになってしまいます。ネットで漢方が効いた方がいたので、一度相談してみようと思い連絡しました。何かよいものはありますでしょうか?
hanさん、こんにちは。
お訴えか察するに、極度の緊張と共に神経が昂ぶり、からだの末端で血管が収縮、血の気が引いて、汗が溢れ、頭が真っ白に・・・という状態では?とお見受けします。精神・神経は「糸」のようなもので、神経が図太い人は「糸」が太くて、(緊張に伴う)引っ張りに強く、常に一定の弛みがある状態に近いです、対して繊細な人、神経が細い人は、「糸」が細い分だけ引っ張りに弱く、張りつめやすくなります。単発では、引っ張りが治まると「糸」が弛み、元の状態に戻る訳ですが、これが何度も繰り返されると、しだいに「糸」そのものがさらに細まり、引っ張りに対してさらに弱くなっていきます。そうなると精神・神経は弾力に乏しくなり、緊張に伴う「糸」の張りは幾倍にも増幅されてしまいます。また「糸」が気張って張っている分、気力の消費も激しくなり、不安定になっていきます。そういう状態では気が休まらずに逸りやすくなり、焦燥感も伴うようになります。
以上のように考えると、hanさんには肝気を緩める(過緊張状態を鎮め、神経の「糸」を太める)漢方薬が向くと思います。具体的には、抑肝散加芍薬・厚朴や四逆散、柴胡加竜骨牡蛎湯などがファースト・チョイスになると思います。これらの漢方薬には自律神経の昂ぶり(過緊張)や、それによる血管障害(過収縮)を鎮める働きが期待できます。また一方で、「不安感」や「憂鬱うつ感」は、中枢神経(≒感情)にも関わる部分ですから、甘麦大棗湯や苓桂甘棗湯を適宜合わせることも効果的と感じます。具体的な処方については、専門家により詳しい相談の上、決めてもらうと良いでしょう。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2021/09/13 12:54