ご相談内容

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マルタさん、こんにちは。

お訴えから察するに、気が塞がり、張り詰めたり強張ったりして、落ち着きを失い、動転･上逆を起こしやすい状態では？と推察されます。漢方的には、気逆（気の上逆）とか奔豚気と呼ばれる病態と思います。指の震えや手汗は、神経の過緊張に伴う血管の過収縮による反応でしょうが、「緊張する日の事を考えるだけで動悸がする」という点からは、自律神経の緊張だけでなく、心神（≒脳や中枢神経）の緊張も少なからず影響していると思います。脳が緊張していると、それだけ自律神経も緊張しやすくなりますので。

以上を踏まえると、漢方薬としては四逆散ベース（※古人は気が張り詰め、四肢の血管が収縮、血の気が失せた状態を四逆と呼びました）の抑肝散とか、奔豚気病に用いる苓桂甘棗湯や定悸飲、麝香や牛黄が主剤の安神薬などが向くと思います。抑肝散については抑肝散加陳皮半夏の姿でよく販売されていますが、厳密には別の代物なので陳皮･半夏を加えていない方が良いかもしれません。また適宜、芍薬や厚朴を加えた方が効果的な場合もあります。苓桂甘棗湯や定悸飲は、さすがに普通の薬局には置いていませんが、漢方の専門薬局であれば取り扱いはあると思います。ちなみに、マルタさんと同様の症状で、同じようにこの相談ファームを通じてお会いし、実際に漢方薬のお世話をして快方に向かわれた方が、当方でも複数名おられます。それこそ、こういった症状は漢方薬が得意な分野かな？という気がします。

以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。