アヤコさん
投稿日時: 2021/12/12 20:20
姉夫婦を立て続けに亡くしてから喪失感と絶望感に襲われ塞ぎ込む様になり辛い毎日、家事も負担で疲労感募るばかり
アヤコさん、こんにちは。
喪失感と絶望感に襲われ、さぞお辛い事と存じます。孤独感も強くなりますから、どうぞ心の傷を労わってあげて下さい。
漢方では、心の喪失感は魄(≒泣くとか笑うといった本能的感情)が失調した状態を反映すると考えます。実際、深い悲しみや強い喪失感は、気力を減退させます。頭(理性)ではわかっていても、心(感情)の整理がつかない状況。心が遠のき、ここにあらずといった状況。意欲が失せて、何も手につかない状況。いずれも魄の失調を反映した状態です。そうした場合には、魄を立て直す(回復を助ける)漢方薬が役立つと思います。具体的には、心身の疲労を回復する帰脾湯や天王補心丹、気力・意欲を促す補中益気湯や香砂六君子湯など。
これらの漢方薬には、睡眠や食事を通じた充足感を促す働きが期待できます。そういった充足感は生命活動に直結しており、最も根源的で尊い存在です。心が弱ると身体機能を弱ってくる。そして弱ってしまった身体では生活の基本的な要素でも充足感が得づらくなくなるので、そこを漢方薬で補完、心の回復を促していこうという考え方です。また加えて、人の心は達成感(魂胆を高める行為)を通じても満たされます。生命としての充足感と、魂胆を通じての達成感。両者のバランスがとても重要です。失恋して仕事に逃げる(逃げられる)人と、仕事が手につかなくなる人。両者の違いはまさに、充足感・達成感のバランスの違いによるものと言えます。
回答日時: 2021/12/13 13:58
アヤコさんからのコメント