mireaさん
投稿日時: 2021/12/12 23:59
お世話になります。
肝血虚が進むと、心血虚や腎陰虚になり、また肝陽が相対的に増し、肝陽上亢になるとのことですが、
心血虚に加味帰脾湯、肝陽上亢に抑肝散陳皮半夏、と併用する場合はありますか?
よろしくお願いいたします。
mireaさん、こんにちは。
併用に関してはケース・バイ・ケースかと。ただ、実際にこの組み合わせで服用されている方はいますよ。
帰脾湯には精神的な消耗や心患いで衰弱した神経を回復する作用が期待できます。帰脾湯の病態の「心脾両虚」もそういうニュアンスに近いです。対して抑肝散は名前の通り、(興奮を)抑えるという作用で、気の昂ぶりを鎮めるというニュアンスに近いです。神経が衰弱するに伴って不安定になってくる(本来の安定さを損う)ということは想定できますから、併用する可能性はありえると思います。ただ症状が慢性化して、興奮・緊張に費やせるエネルギーも少なくなると、弛緩が進んでいくので、帰脾湯の出番が多くなってくる気もします。
回答日時: 2021/12/13 12:36