reinaさん
投稿日時: 2021/12/17 13:57
更年期障害です。
目眩、動悸、鬱、不眠、肩こり腰痛など一通りの症状を経験しました。今は寝る前にメイラックス一錠と当帰芍薬散を
朝、夕服用しています。
目眩や動悸、不眠などは治まっています。一番の悩みは食いしばりです。
夜はマウスピースをして寝ていますが
力が入ってるらしく顎関節症になり
日中も口内が不快、痛みがあります。
奥歯も割れてしまいました。抑肝散を服用していた期間もありましたがあまり効果は感じられず..ネットで調べていたところ五苓散が効果があると書いてあります。五苓散は気象病などに効果があるとのことで気象病でも悩んでいます。
が、一刻も早く治したいのは食いしばりです。もう4年目です。毎朝ぐったりして起きています。効果は期待出来るでしょうか?
reinaさん、こんにちは。
更年期に伴う形での食いしばり・歯ぎしりであれば、「血の道症」としての側面が強いのかもれません。抑肝散は食いしばりのファースト・チョイスとしてよく用いますが、この場合は血の道症よりも神経症に伴う症状という印象が強いです。
抑肝散は、脳の血管の緊張・収縮に伴い、神経・精神が否応無しに昂ぶってしまうような方に向いた漢方薬です。ストレス・プレッシャーに対する過緊張状態で、口数が少なくなったり、顔から血の気が引くような方には特に向いています。この「血の気が引く状態」が顎回りの筋肉に達する事で顎が硬直、食いしばりや歯ぎしりが起きると考えられますね。
reinaさんの場合、「当帰芍薬散が合い、気象病もあります」という点からは、血虚や水滞といった病態が関わっていそうな印象を受けます。これは簡単に言えば、頭回りの血流が乏しい(≒血虚)ために、虚腫(≒水液の滞り)を抱えやすいような状態です。そこに抑肝散を絡めて考えると、頭回りの血管が緊張・収縮するために、血流が乏しくなる(≒血の気が足りなくなる)という状態が想像できます。ただ実際は、抑肝散がそんなに効かなかったという事は、1.抑肝散でも過緊張状態が解消されないか?、2.血の気が引き過ぎ、「脱水」のような状態に陥っているか?、3.むくみ(水腫や空腫)の存在が血行を邪魔しているか?・・・といったケースが考えられます。特に、2.や3.の要素が強くなってくると、顎関節症の兆候も顕在化してくると思います。
要は、抑肝散が効果薄だったとして、そこから広がっていく話とか次の一手がありますよという話です。メールの内容からは、どのケースが濃厚か?を判断するのは難しいので、漢方の専門家に相談すると良いでしょう。また仮に、やっぱり抑肝散が合うとしても、そこに芍薬を足すとか、四逆散や柴胡疎肝湯を併用するといった工夫を行うことで、より有効性が高まる場合があります。その辺りもやはり、専門家によく相談されると良いでしょう。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2021/12/17 21:47