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四季の色「草木染」

春の草木染 - ヨモギの生葉染 -

 

春はたくさんの植物が顔を見せるすがすがしい季節です。
この時期はどこででも手に入る雑草に注目し染色してみましょう。

春の空き地や川土手には、タンポポやヨモギ、イヌタデ、ノゲシ、カラスノエンドウなどたくさんの草花が顔を出します。春から夏にかけてはこうした草類(雑草)を材料に染色してみる時期です。

たくさん手に入る雑草ならどんな種類でもかまいません。
少々他の植物が混じっていても気にしません。
たくさん刈り取って染めてみましょう。

今回は雑草など「生葉(なまは)」の染色について紹介します。

ヨモギの生葉染

出来上がりのイメージ

ヨモギの生葉染 出来上がりのイメージ
▲ ヨモギの生葉染 出来上がりイメージ/左が鉄媒染、右がアルミ媒染(ミョウバン)

用意するもの

ヨモギ(300g程度) ホーロー容器 バケツ2個 漉し網 など

染める布(素材)
  • 絹のハンカチ
  • スカーフ
  • ふくさ
  • ふろしき
  • 綿ローンのハンカチ
  • スカーフなど
注:素材の前処理
絹の場合・・湯通し(50℃~60℃のお湯に1時間ほど浸ける)
綿の場合・・洗濯する(洗濯機で洗う)
方法

浸染(つけぞめ)

浸染の基本 染料液・媒染液の量
染める布の重さの40倍~100倍程度準備する。
溶液の中で布がゆっくりおよぐ程度の量(1ccを1gとして計算)
例 絹のスカーフ30gとすると・・・1.2リットル~3リットル必要
媒染剤

ミョウバン、鉄

工程

染料抽出工程

1. ホーロー容器などに水2リットルを準備し、刈り取ってきたヨモギの葉を適当な大きさに切り水が見えなくなるまでぎゅうぎゅうに入れます。
(生葉の植物は温度をかけると小さくなりますのでたくさん入れてください。)

沸騰してから弱火で15分~20分程度煮出す。

2. 煮出した液をアミ(紙・布)かザルで漉し1番液とする。

煮出した液をアミ(紙・布)かザルで漉す

3. 1、2を繰り返し2番液を取り、1番液と2番液を合わせて染色液とする。
(生葉から抽出する2番液は濃度が薄いかもしれません。その時には1番液だけを使用し、新しい葉でもう一度煮出してください。)


染色する

1. 染色液を50℃ぐらいに暖め、あらかじめ水に浸けておいた布を軽くしぼって染色液に浸ける。

染色液に浸ける

2. 20分程度染色する。割りばしなどでゆっくり混ぜる。


媒染工程
アルミ媒染(ミョウバン)

1. 水1リットルに5g~10gのミョウバンを溶かした水溶液を作る。

2. ミョウバンの水溶液を30℃ぐらいに温め染まった布を軽くしぼって10分程度浸ける。割りばしなどでゆっくりかき混ぜる。

布を軽くしぼって10分程度浸ける

3. ミョウバン液に浸けた布を、軽く絞ってもう1度染色液に戻し、未反応なところをなくす。

鉄媒染

1. 水1リットルに錆びた鉄釘と食酢で作った酢酸鉄の液を小さじ半分程度入れる。

2. 鉄の水溶液を30℃ぐらいに温め染まった布を軽く絞って10分程度浸ける。(鉄の媒染液は薄いぐらいのほうが良いです。濃すぎると真っ黒になってしまいます。温度もあまり上げないように)

布を軽く絞って10分程度浸ける。

3. 鉄の水溶液に浸けた布を、軽く絞ってもう1度染色液に戻し、未反応なところをなくす。


水洗する

1. しっかり水洗し乾燥する。

ヨモギでの染色を紹介しましたが雑草なら何でも良いです。色々試してください。
同じ種類の植物でなくてもおもしろいかもしれません。

雑草類は染色する時期によって発色する色の異なる物も多いのですが、一般的には太陽をたくさん浴びて良く茂った葉を染色に使うことが基本だと考えています。
茎と葉を分ける必要もありません。
煮出しやすいように10センチ程度に切っておくと良いでしょう。

生葉で染めるこのやり方は、ハーブや野菜などにも応用できます。
花を観賞した後の葉などもつかえます。

色々な植物で染めたスカーフなどたくさん持っていると楽しいものです。
散歩に出たとき見かける植物から始めると良いでしょう。チャレンジしてください。

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