産後、乳腺炎になる方、そこそこいらっしゃるのか、当店にはゴボウシを病院で紹介されてやってくる方がそこそこいらっしゃいます。
全体のどれくらいの人が乳腺炎になっているのか知りたいところですが、そもそも、ゴボウシって何?乳腺炎ってどういう状態?
ごぼうの種はごぼう子または大力士(だいりきし)と呼ばれ、解熱、のど痛、利尿、排膿作用をもつ漢方として繁用されてきた重要な薬物です。
ごぼう自身、血液をよくし、新陳代謝を強め、便通もよくなり古血をとる作用があるとも言われています。
産後の乳腺炎でお乳の出が悪いときや乳管開通が不十分な時に内服すると乳腺炎の予防や乳汁排出作用があるため、
乳汁うっ滞しているケースに効果があると言われています。
という説明があるサイトがあります。
なるほど、抜けが悪いという事なのか、というわけですが、漢方的に考えると詰まりはオケツというものですね。
その原因はもともとオケツになりやすい生活をしていたか、産後で血液がスカスカになり、熱が空焚きになっているところに美味しい美味しい四本脚の獣肉を食べたせいで起こっている可能性があります。
昨今の産婦人科では産後に四本脚の某獣肉を出すのを売りにしているところが多いですが、あれ、罠です・・・。それがオケツの原因となり、つまりを発生させます。
産後最低3週間は避けた方がいいのです。台湾であれば、漢方鶏スープで養生するそうです。
もう一つは血虚。というか大血虚です。出産で女性は大量の血を消耗します。目の周りが真っ黒になるほどボロボロになる人もいます。
血虚をきちんと養生して戻さずに授乳。え、無理じゃね?って思いませんか?乳汁は血液から作っているんです。
そりゃ、材料が枯渇しているのに授乳してみたら出が悪い・・・まぁそうよねって話なのです。
「滞りを抜く」為にゴボウシを使いながら、「補血」のアプローチをきちっとしないと十分な授乳(バランスの良いお乳を与える事)はできませんよね。
また、補血しながらゴボウシで乳腺の抜けが良くなれば良いですが、これがうまくいかないときは、別の切り口で乳腺炎を治した方がよいでしょう。
それにより適した漢方があります。頭に入れておいて、お悩みの方がいたら教えて差し上げてください。
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更新日: 2021/10/25 |