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暑かった夏もお盆頃になると朝夕涼しくなり、夏の疲れが出てくる方も多いと思います。
夏の暑さを楽しんで、元気に過ごすために漢方の立場から少しお話ししたいと思います。

○奈良時代の昔から夏には元気を付けるために鰻(うなぎ)を食べるとよいといわれ、「万葉集」にもそのようなことが書かれています。
しかし、夏バテで食欲もなく、鰻どころではないという方もいらっしゃいます。
漢方では脾(五臓の一つで、消化機能をさします)の機能低下の症状で、「脾虚」と言っています。
この脾虚の症状を改善できるのは人参(にんじん)・白朮(びゃくじゅつ)・炙甘草(しゃかんぞう)などの補気薬と言われる漢方薬の独壇場であり、西洋薬では真似のできない働きです。
四君子湯・六君子湯・補中益気湯などが使用されています。

○東洋医学の立場から、非常に大切なことは水分を取りすぎてはいけない、ということです。
夏は汗をよくかくので、体内の水分が少なくなり、喉が渇くために、水分を多めに飲みたくなります。
正常な体の反応ですが、ほとんどの人が水分を必要以上にたくさん飲むのです。
冷たい水やビールなど咽の爽快感がいいものですから、ついもう一杯と必要以上の何倍も飲んでしまうのです。
人間の体は、口から入った水分は何らかの方法で体外に排泄しなければなりません。

しかし、子供は別として。大人になると、腎臓の働きは低下して、飲んだ分だけ、尿としては排泄出来ないのです。
すると余分な水分は体中の組織にたまってその結果、手足や顔がむくんだり、異常な汗かきになり、体が重だるく感じたりします。
このような場合には飲めば飲むほど、汗が出たりむくんだりして、しかもかえって咽が渇き、余計に水分を取る、というように悪循環を繰り返すようになります。
これは体内の水分調節機能が異常になって起こる現象で、からだは重だるく非常に疲れやすくなります。
現代医学でいう、心不全の一歩手前の状態です。
これは夏場によく起こることで、特に湿度の高い日本では発生しやすいようです。
ですから、夏は水分の摂取を控えなければなりません。
どうしても咽が渇いて我慢できない人には、漢方薬が非常に適切です。
夏バテの治療にも適切で、漢方の専門家にご相談なさる事をお勧めいたします。

解説:惠木 弘(恵心堂漢方研究所所長)

漢方薬専門 東医堂 杉山薬局
〒355-0047 埼玉県東松山市高坂1088
相談電話 0493(35)0890 
定休日 日・月・木曜、祝日
当店への漢方相談はこちら >>
古人は病を食で治すことから始めて、食べ物を上手に薬として利用すると共に、漢方薬(生薬)を日常の食事の中に取り入れた「薬膳」を発達させました。

台北の漢方問屋街(廸化街)へ行くと、乾物屋に入ってしまったかと思うほど、店頭には色々な食材が数多く並べられ、その一方には漢方薬がずらりと並べられています。
旧正月が近づくと廸化街は人混みで身動きが出来なくなるほど、台北の人々は食材としての生薬を買い出しに集まります。

日本では漢方薬の材料である生薬の殆どは日本薬局方に収載されて、医薬品として扱われ、食品としては販売できなくなっています。

お隣の国の台湾では、日頃から大衆が生薬を食事に数多く取り入れております。
現在では四十数種類の生薬が食品として販売されており、それらを利用して製薬会社が数多くの健康食品を生産し、台湾の人々の健康づくりに役だっているようです。

中国人と日本人を比較すると、体力・スタミナの点では中国人に負けてしまうと思われるのは、日頃の食生活の差にあるのだなあとつくづく感じています。

解説:惠木 弘(恵心堂漢方研究所所長)

漢方薬専門 東医堂 杉山薬局
〒355-0047 埼玉県東松山市高坂1088
相談電話 0493(35)0890 
定休日 日・月・木曜、祝日
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私達人間いや動植物すべてが、太陽の光エネルギーをエネルギー源として利用して生きています。
この太陽エネルギーを取り入れる入口が、主として脾(胃腸)であり、取り入れたエネルギーを人間の生命エネルギーに転換して利用するのが肺の働きなのです。

脾は食が、肺は運動が大切な養生法であり、正しく続けることが何よりも大切なことなのです。
また、体内に取り入れたエネルギーは生命活動に利用され、あまりは腎(五臓の一つで、西洋医学の副腎に相当)に蓄えられます。
中医学では「腎は精を蔵す」と言って、腎に蓄えられたエネルギーを「精」と言っています。
「精」が十分にあれば、子供の成長は健やかになり、生殖機能も健全になります。
また、「精」は老化にブレーキをかけ寿命を長引かせるだけでなく、健康な老後の生活を楽しむもとにもなります。
また、腎の成長は五臓の中でも一番時間がかかり、約二十年かかりますが、また衰えるのは速い臓器と考えられています。
腎の成長と腎の機能増進には足腰を鍛えるしか方法がありません。

文明の発達した現代では、足を使わなくても自由に移動が出来、食べ物も豊富で、不自由なく生活出来ますが、健康維持の面から考えると、これで良いのでしょうか。

昨今の少子化傾向は社会経済的に子供を作らないだけでなく、「精」の不足で子供ができない場合も多々あるのではないでしょうか。現代の若い人達は、体格は立派に見えますが、体力・生命力の面から見ると昔よりも衰えているのではないかと案じています。


次の事柄をチェックしてみましょう。
一、食生活…日本人は穀類を中心に野菜や小魚を副食にして、腹八分を守りましょう。
二、運 動…適度な運動を続ける。一日一万歩あるきましょう。
三、睡 眠…早寝早起き。腎が精を蓄える夜中の十一時から二時頃までは寝ていましょう。
四、平常心…イライラしないこと。七情(喜・怒・思・憂・悲・恐・驚)は病のもとです。

解説:惠木 弘(恵心堂漢方研究所所長)

漢方薬専門 東医堂 杉山薬局
〒355-0047 埼玉県東松山市高坂1088
相談電話 0493(35)0890 
定休日 日・月・木曜、祝日
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今回は秋の季節での自然との調和について考えてみましょう。

自然界は、秋になると木々は実をつけ、動物は栄養をとり、冬に向けての準備を始めます。
素問に書かれている秋の養生法には、「秋は万物が実を結ぶ時だ。すべてが引き締まり、収納される時期である。当然陽気も体内深く収納される。この時期は早く寝て鶏と共に起きる。あれもやりたいこれもやりたいなど、イライラして活動的になってはいけない。この時期に活動しすぎて、陽気を発散する(汗をかきすぎること)と、肺が弱り、冬になって下痢をするようになる」と書かれています。

自然界を五つに分けて考えた「五行論」では、秋に相当する五臓は肺で、大腸・鼻・皮膚がこれに関与しています。
汗をかきすぎると風邪をひきやすいことは皆さまも経験されたことがあると思います。

秋といえば、「スポーツの秋」といってスポーツが盛んになりますが、「過ぎたるは及ばざるが如し」で、自分の体力に合ったスポーツを適度にすることが肝要かと思います。
また、「食欲の秋」「天高く馬肥ゆる秋」ともいい、グルメを楽しむ季節とも言えるでしょう。

中医学では、私たちが食べたものや飲んだ水分は「脾(五臓の一つで、西洋医学での胃腸に相当)」の働きで消化吸収されて、「肺」に運ばれ、肺は自然の空気(清気という)を取り入れ、飲食物から吸収した栄養物(穀気という)と合わせて、気血津液に変えて、体全体に行き渡らせます(中医学で肺の宣散・粛降作用と言っています)。
また、肺は皮毛(皮膚・汗腺・うぶ毛)に栄養物(衛気という)を送り、外界から体を守る働き(免疫作用)があります。
汗の調節も肺の働きの一つと考えています。
東洋医学では衛気の働きを強める作用を持つ黄耆という生薬を免疫強化の目的で使用し、易感冒、皮膚疾患(特にアトピー等)、癌などに応用しています。

肺は気管支・気管・咽頭を通じて鼻につながっています。
このことを中医学では「肺は鼻に開窮する」と言って、鼻の病気も肺との関連を考え、また難治性の疾患では肺の奥の「脾(胃腸)」との関連も考えて治療いたします。
肺の働きに異常があると便秘や下痢が現れることもあります。

以上のように、中医学では人体を相互関連のものとしてとらえ、相互不可分という考えが基本になっています。

この様に、私達の体を部分的にとらえないで、からだ全体の調和を整える事を大切にする医学が、老後の健康を増進することに大きく貢献いたします。

解説:惠木 弘(恵心堂漢方研究所所長)

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介護保険が平成十二年スタートして、種々の企業が介護産業へと参入しています。

平成十八年の厚生労働省の人口動態統計によると、女子の特殊出生率(女子が一生の間に出産する子供の平均数)は、前年に比べ0.06ポイント増えて1.32となっていますが、統計を取り始めた1947年以降で最も低い水準(昭和五十年―1.91、昭和六十年―1.76、平成七年―1.42)となっています。

また、平成十八年の死亡数は108万3796人(昭和三十年以降は70万人前後で推移していたが、昭和五十年代後半から増加傾向となり、平成二年以降80万人台、平成七年以降90万人台となり、平成十五年から100万人台)となっています。
死亡原因は癌、心疾患、脳血管疾患と変わりませんが、死亡数のピークは男性では六十歳台で、女性では四十~五十歳台で、それ以降は男女とも心疾患・脳血管疾患が増加しています。
癌の中では、男性の肺癌が異常に(昭和三十年代の死亡数1893人が平成十八年4万5927人)増加しています。
これが昨今の禁煙運動に発展していると思われます。

現在日本は先進諸国の中では、特異的な超高齢化社会に突入しており、年をとると介護の必要な病気に罹りやすいとも言えます。
誰でも「寝たきりや痴呆になったらどうしよう」と不安を持っています。

老後の健康は若い時から養生して行かねばならないことは、最古の医学書「素問」にすでに書かれています。

「夏の漢方」リンク にその養生法の概要は示しておきましたが、その根底に流れている思想は「健康とは自然との調和」、東洋医学は病気を治すこと以上に「未病を治す」が最も大切なことであると論じています。

日本は、1960年以降急激に高齢化社会に突入しており、老齢人口(六五歳以上の人口)割合が5%前後から、2000年には17.2%となり、2050年には40%を超すと予想されています。

介護を受けずに健康に老後が過ごせるように、東洋医学が病気を未然に防ぐ医学としてもっともっと国民の中に広がって欲しいと願っています。

解説:惠木 弘(恵心堂漢方研究所所長)

漢方薬専門 東医堂 杉山薬局
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