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夏場のだるさ、疲れに非常に有効な漢方薬


夏を楽しみましょう


補中益気湯 (ほちゅうえっきとう)
胃腸を整え元気を出す薬という意味の名前です。
特に「脾」の働きが衰え、脾の升精作用が低下するために、内臓の筋力が衰え、胃下垂や脱肛が見られ、手足のだるさを目標に使用されます。
色白で、疲れて、言語に力なく、目に勢いがなく、食欲がなければ、病名にかかわらず用います。
補養剤の代表的存在で、夏負け、夏痩せに最もよく用いられる処方です。

十全大補湯 (じゅうぜんだいほとう)
脾の消化吸収作用の低下で、気や血の生成が悪く、体が痩せて元気がない(気血両虚)状態に用います。
顔色がやや悪く、貧血気味の人や、単なる疲労のほかに、慢性病で衰弱などが目標です。
癌の人の抵抗力を非常に高め、手術や放射線治療の副作用を予防しますので、癌治療に応用されます。

五苓散 (ごれいさん)
消化管内に痰飲が溜まり、血中に吸収されないために、血液中の水分が不足して、咽が渇き小便の出が悪い状態が目標です。
所謂、水毒症状に使用する代表的な処方です。
小児がミルクを飲んですぐに、ガボッと吐くときや、カゼで、吐いたり下痢したり(嘔吐下痢症)する場合に、早く効く漢方薬です。

惠木 弘・著 『快適な夏の過ごし方 四季の養生法』より

漢方薬専門 東医堂 杉山薬局
〒355-0047 埼玉県東松山市高坂1088
相談電話 0493(35)0890 
定休日 日・月・木曜、祝日
当店への漢方相談はこちら >>

元気を増す秘訣


夏は疲れやすいと言って、栄養ドリンクを飲んだり、うなぎなどの精がつくと思われる食事をしますが、一番大切なことは日常の生活改善を行い、生活習慣病などといわれる病気の原因を避けることです。
昔からその地方に伝わることが、その地方に生活する人にとって最適なことなのです。
最近新しく開発された健康法に優れたものが沢山あるわけはありません。
東洋医学から見た健康法をまとめてみますので、これからの生活を改善されることをお勧めします。

(1) 規則正しい生活をしよう。
四季のめぐりをよく観察して太陽のエネルギーを十分取り入れることが大切です。
夏は昼の一番長い季節です。
早朝や夕暮れ時などの涼しい時間を利用して大いに体を動かし汗を流すことが大切な季節です。

(2) 食事は規則正しく、一日三食食べましょう。
腹八分目を守り、一口三十回よく噛んで食べましょう。

(3) 食材は天然の旬の飲食物をなるべく食べましょう。
冷たい飲み物は控えて、果物や野菜などで涼をとるようにしましょう。

(4) 加工食品はなるべく摂取しないようにしましょう。
加工食品にはいろいろな食品添加物が使用されています。
昨今多くなっているアトピー性皮膚炎は食品添加物がその原因の一つと指摘されています。

(5) 夏は井戸水(摂氏15℃)より冷たい飲食物は摂取しないようにしましょう。
胃腸(脾胃)は冷たいものや水分が多いと消化機能が減退します。
脾胃は元気を出す臓器ですので、元気の元である「気」が十分作れなくなります。

(6) 自然の変化を体に感じる生活(自然との調和)をするようにしましょう。

夏は暑いのを楽しみながら生活することです。

(7) 暴飲暴食は無論のこと、心配しすぎても食欲は無くなります。
イライラ、怒り、心配などの感情変化をなるべく少なくしましょう。
とはいっても、世界同時不景気、大震災の会った昨今、平静な感情ばかりでは生活しにくい世の中です。
感情の変化を三十分以内に収めれば、健康上には支障がないと言われています。
笑いと感謝を忘れずに生活したいものです。

惠木 弘・著 『快適な夏の過ごし方 四季の養生法』より

漢方薬専門 東医堂 杉山薬局
〒355-0047 埼玉県東松山市高坂1088
相談電話 0493(35)0890 
定休日 日・月・木曜、祝日
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体がだるい・疲れやすい


夏は暑さゆえ、消費カロリーが増加し、疲れやすくなります。
東洋医学では疲労も一つの病気と考え、これを「疲労病」と呼んでいます。
なんだ疲れぐらいとバカにしないでください。
現代の心臓病、高血圧、喘息、腰痛、胃腸病など疲労が原因で起こる病気は多いのです。

暑くなると、誰でも欲しくなるものは、冷たいもの・清涼飲料水・ジュース・ビールなど口に美味しく、つい飲みすぎてしまいます。
しかいこれが健康のために非常に悪いものだと言えば、多くの方に冗談でしょうと言われてしまいます。
そのうえ、お医者さんでさえ信じてもらえません。
もちろん病気によっては水分を沢山与えなければなりませんが、通常は、胃腸の機能は過度な湿気によって減退します。
冷飲が過ぎると消化機能が衰え、栄養の供給が低下し、体内や消化器に非生理的な水が溜まるようになって、余計にだるさを感じるようになります。
この「非生理的な水」が原因になって起こる病気は非常によく見られるので、東洋医学ではこれを「水毒(すいどく)」と言って水の弊害を強調しています。

惠木 弘・著 『快適な夏の過ごし方 四季の養生法』より

漢方薬専門 東医堂 杉山薬局
〒355-0047 埼玉県東松山市高坂1088
相談電話 0493(35)0890 
定休日 日・月・木曜、祝日
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ほんとに早く効く、あたかも魔法みたい


ある朝、銀行の営業マンが訪ねてきた。
イスに座るなり腹を押さえて顔をしかめている。
どうしたのと聞くと、朝から胃が痛くて脂汗をかいていると。

昨夜飲み過ぎたようだ。目の前で半夏瀉心湯を一服飲ませる。
内服すると美味しい薬ですねと言うや否や、『あれ! 痛みが楽になってきた』。
十五分後にはすっかり痛みか消えていました。

漢方薬は一般に長く飲まないと効果がないと思っている人が多いようです。
しかし、急な症状に対しては非常に早く症状の改善が現れることが多いものです。

漢方薬は西洋薬と違って合成品ではなく、食品と同様に自然が提供してくれた草木などを原料(生薬)に作られています。
一番大切なことは生薬にはそれぞれ適した土地(産地)があり、その年の気候条件に大きく影響を受けます。

この考え方は「地同薬材(ちどうやくざい)」と呼ばれ、産地と等級を重要視いたします。
そのために処方名は同じでも、製造する会社が異なれば、漢方薬の効果も大きく異なることがあります。

惠木 弘・著 『快適な夏の過ごし方 四季の養生法』より

漢方薬専門 東医堂 杉山薬局
〒355-0047 埼玉県東松山市高坂1088
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夏場に多い胃腸のトラブル


「胃腸には○○漢方胃腸薬」というテレビコマーシャルをよく見かけます。
コマーシャルを見ていると、胃腸薬にはこれがすべてで、漢方だから安心と言うイメージを受けます。
果たしてそうでしょうか。

○○漢方胃腸薬と言っている製品の主成分は、ほとんどが「安中散」と言う処方です。

安中散には消化を助けるような生薬が何も入っていません。
胃腸病と言っても状態は様々で、胃の粘膜が荒れて炎症を生じたり、潰瘍を生じているものもあります。
その反対で、冷えて消化機能が減退して、胃液の分泌の少ない方もいます。心配事があると食欲が無くなるという経験をした方も多いと思いますが、過度のストレスは胃腸の働きを減退させます。

したがって、○○漢方胃腸薬がすべてに効果があるとはいえませんし、反って副作用を生じる場合がありますので、注意が必要です。

暑いからと言ってビールを飲むのは快適ですが、飲みすぎて吐気や胃痛・下痢で悩まされた場合、漢方ではどのように考えるのかを判りやすく説明してみましょう。

東洋医学では、西洋医学で言う胃腸のことを「脾胃(ひい)」と言います。「脾」は消化機能のことで、お腹がすいた、何か食べたい、食べて美味しいと感じるのは脾の働きで、食べたものを完全に消化して吸収し、その水穀精微な栄養のエッセンスを肺に送り届ける働き(上行性)が脾の重要な働きなのです。
脾は過度の湿気を嫌い、冷えると働きが悪くなります。

「胃」は食べたものの初期消化をして、十二指腸に送り、食べ滓を便として排泄するように、下行性の働きがあります。
胃は熱を帯びやすく、過ぎると炎症を起こし、これを表層性胃炎と呼びます。
中医学では、「脾は升精をつかさどり、胃は降濁をつかさどる」と言います。

暴飲暴食(酒の飲みすぎ)の場合、冷たいもの、水分の過多により脾の働き(升精)が損なわれ、下痢になります。
胃の働き(降濁作用)も損なわれ悪心・嘔吐の症状が現れます。
アルコールの飲みすぎで、胃粘膜が荒れ、胃痛を生じます。

漢方薬は、冷えを温めるために「乾姜(かんきょう)リンク 」を、炎症を抑えるために「黄連(おうれん)リンク黄芩(おうごん)リンク 」を、過度な水分(東洋医学では痰飲(たんいん)と呼ぶ)を排泄するために「半夏(はんげ)リンク 」を、暴飲暴食で損なわれた脾の働きを回復させるために「人参(にんじん)リンク大棗(たいそう)リンク炙甘草(しゃかんぞう)リンク 」を使用して、脾胃の調和を回復するように致します。

以上のように、東洋医学の治療は「脾胃の調和」を図ることを目標に致します。
ここで使う処方は『半夏瀉心湯(はんげししゃしんとう)リンク と言います。

惠木 弘・著 『快適な夏の過ごし方 四季の養生法』より

漢方薬専門 東医堂 杉山薬局
〒355-0047 埼玉県東松山市高坂1088
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