鼻炎・頭痛などの花粉症に漢方を提案
38歳の主婦。3年ほど前より普段から鼻水がよく出るようになっていたところ、春になってくしゃみ、鼻づまり、頭痛などの症状が出て花粉症と言われた。以前、漢方薬を服用して、皮膚のアレルギー症状が治ったことがあるので、漢方薬を希望して来局された。
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本人の体格は、小柄、やや痩せ型で大小便と食欲は普通。
現在の症状は、早朝起きるとすぐ、くしゃみが出て大量の鼻水が出てくる。しばらくすると頭痛と共に鼻が詰まり息苦しくなる。この様な状態が昼前まで続き、午後になると症状はなくなる。
鼻炎と頭痛に「越婢加朮湯」と「苓甘姜味辛夏仁湯」を煎じ薬で服用。
よく鼻炎に使われる「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」をエキス剤で服用してもらったところ、数週間で鼻水は楽になるものの、他の症状はあまり変化が見られなかった。
そこで「越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)」に「苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょみしんげにんとう)」を煎じ薬にしたものに変えてみた。すると、すぐに鼻水が楽になるとともに頭痛、鼻詰まりも取れてきた。それからは毎年、春前になると事前に漢方薬を服用することで、症状を抑えられるようになった。
アレルギー性鼻炎(花粉症)
寺町漢方薬局 (広島県広島市)
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更新日: 2011/02/02 |
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