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中学生時代に、皮膚炎を発症し、高校時代は毎週のように、皮膚科で治療をうけた事がある。大学を関西で、過ごすようになると、一時改善して、皮膚科に受診するようなことはなかった。

就職したころから、徐々に全身に、皮膚が痒みとともに、赤くなりだしてきた。たまたま帰広して、母親に連れられ来局する。

顔・首・両腕・胸に乾燥性の紅班がでて、痒く・掻いた跡が多くみられる。

これに、当帰飲子(とうきいんし)・黄連解毒湯(おうれんげどくとう)を、エキス剤で飲んでいただく、2週間ほどで良くなるが、仕事先の福岡へ帰ると、すぐ悪化して、以前のようになった。

皮疹の悪化には、精神的なストレスが関係していると思われるので、抗ストレス作用のある竜胆写肝湯に、皮膚浮腫を改善する漢方薬を組み合わせてみた。

この抗ストレスの漢方薬がよく効いて、3ヶ月後には瘢痕のみに、半年後には全く、皮疹のあとがわからなくなるまで改善してしまった。


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